MotoGP

2016アラゴンGPこぼれ話

『2016アラゴンGPこぼれ話』

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★アラゴンGPではアンドレア・イアンノーネが欠場となったため、いつも通り、ドゥカティのテストライダーであるミケーレ・ピッロが代役を引き受けた。
イアンノーネ選手の欠場は早くから予見されていなかったため、急遽、ピッロテストライダーが確保できたイタリア発の便は9月22日(木)午後10時30分のボローニャ発だった。このため、バルセロナ空港に到着した際にはレンタカーオフィスは既に閉まっており、空港最寄りのホテルに宿泊せざるを得なかった。ピッロテストライダーが就寝したのは午前2時。翌朝7時に起床、午前10時30分にアラゴンサーキット到着。
ピッロテストライダーのコメント。
「アンドレア(イアンノーネ)は参戦できるものと思ってたんですよねぇ。ミザノの時点で走りたがってたぐらいなんだし、あれから2週間も経ってるんだから、もう問題はないと思ってたんですよ。でも、あいにく、そうはなってくれず…(23日(金)の)午後1時30分に、タルドッツィ(ドゥカティチームマネージャー)から『代役参戦するように』って言われたんです…」

★8月24日(水)、イタリア中部でマグニチュード6.2の大地震が発生し、アマトリーチェやアックーモリ、アルクアータ・デル・トロントらの町で約300名の犠牲者を出した。
今回のアラゴンGPで、モトGP選手ら(ロッシ、ドヴィツィオーゾ、ペトルッチ、ピッロ)がグリッドで次のような励ましメッセージを掲げていた(下記画像)。
《僕らはアマトリーチェやアックーモリのことを忘れてはいない》

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★9月22日(木)、アラゴン行政府がドルナと、むこう5年間(※2021年まで)のGP開催契約を4600万ユーロで(約53億3700万円)更改した。なお、今回の契約にあたりアラゴン行政府よりドルナに対し、以下の特約条項が科せられた。
・契約の透明性確保のため、あらゆる助言を受けることが可能(※このため契約金額が公開された)。
・当契約は現アラゴン行政府とのみ有効とし、行政府改革の際は後任政府に契約を継続する義務はないが、合意に関し再討議する権利はある。
・前契約に対し、約190万ユーロ(約2億1630万円)の割引がなされた。

★サム・ロウズ(モト2クラス)は今シーズン2回優勝しているが、奇遇にも2回ともスペイン戦(ヘレス、アラゴン)である。
ロウズ選手は才能に恵まれ、スペードもあるが、残念ながら転倒が多い。しかし、優勝した2レース共にほぼ第1ラップからゴールまで首位を独走し(※ヘレス第1ラップのみ2位)、圧倒的な強さを見せていた。
なお、来季はアプリリアよりモトGP昇格する。

★かねてより噂になっていた2017年の『スッター、モト2復帰』が公表された。なお、サンドロ・コルテーゼとドミニク・エガーターが同機を使用する予定。
スッター機では2012年に、マルク・マルケスがモト2タイトルを獲得している。

★今回のアラゴンGP日曜午前のWUPでロレンツォ・バルダッサッリが転倒し、自身にケガはなかったもののマシンを激しく損壊した。
レース本番まで3時間しかなかったため、マシン修理にはバルダッサッリ選手がみずからメカニックらの助手を務めた。なお、レースでは7位でゴールした。
バルダッサッリ選手のコメント。
「僕がやらせてもらったのは本当に簡単なことばかりなんですが、でも、僕も手助けしたかったもんですから。」

★2009年、カルメロ・エスペレータ氏(ドルナCEO)はスペイン誌『Solo Moto』のインタビューで、
「今後、モトGPクラスのスペイン人選手が5名以上になることはないでしょう」と言ったが、
2016年現在、20名中スペイン人選手は9名で、ミザノGPでは代役のフォーレス選手も含め10名になっていた。

(2016年09月27日『Moto.it』記事参照)
(2016年09月26日『Moto.it』』記事参照)

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