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スズキ、イアンノーネ&リンス:2017バレンシアテストまとめ

『2017ヴァレンシアテストまとめ:スズキ、イアンノーネ&リンス』

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★11月15〜16日の2日間、モトGP全選手による『2017ヴァレンシアテスト』が行われた。

★ダヴィデ・ブリヴィオ氏(スズキファクトリー・チームマネージャー)によれば、今回のテストのスズキ機はそれほど改良されていないとのこと。
なお、フレームは既に同機の長所と認識されており、今後もメリットがない限りは大きく変えられることはない。2017年に向けては、特にエンジンと電制システムに手を入れていく予定で、今回のテストでもエンジンが若干進化している(※来季、使用するかどうかは未定)。

★アンドレア・イアンノーネ

(1日目7位:+0.235、2日目4位:+0.624)

シーズン最終戦だろうと、タイムはそれほど重視されないテストであろうと、相変わらず前に出る気満々のイアンノーネ選手。100%プッシュあるのみ。
4年間在籍したドゥカティを離れ、2017年からはスズキファクトリー機で挑んでいく。

今回のテストのスズキ機は暴れまくりで、イアンノーネ選手が乗ると、ヴィニャーレス&エスパルガロ選手が乗ってた時より不安定に見える。実際のところデータでも確認されているが、イアンノーネ本人は認識していない。
ただ、この2日間で2回スリップ転倒したものの、タイムは上々。初日のベストタイムもユーズドタイヤで記録。また2日目は2回の転倒により慎重になり、新タイヤのパフォーマンスを100%活用していないとのこと。

2017年に移籍する選手らは現メーカーとの契約が残っているため同テストについての発言は控えなければならず、イアンノーネ選手も最低限のコメントに留めている(※いや、けっこう喋ってました)。
来週はヘレスでのプライベートテストに参加する予定。

テスト2日目終了後、イアンノーネ選手のコメント。
「もう、無我夢中で始めましたよ。確かに良いアプローチだったでしょ。(初日の)第10コーナーでの転倒だけが惜しかったですね。気温が下がっていて、あそこは左折が連続した後の右折コーナーだから、アッという間にコントロールを失ってしまうんですよね(※ロッシ選手も同地点で転倒)。
それ以外はね、マシンもチームも良い感じだったし。徐々に理解していき、伸ばしていくこともできました。それに、日本のエンジニア陣から物凄く注目されるのも良かったですね。僕が言うこと全て信じてくれるんですよ。
実にバランスのとれたマシンで、動きが良いから良く曲がるしね。コーナー中盤でのスピードには驚きましたよ。これはちょっとやそっとのことじゃないから。
もちろん、やるべき作業はあるけれど、とにかく興味深いスタートになりましたね。」

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★アレックス・リンス

(1日目21位:+1.881、2日目:24位+ 3.786)

2017年はスズキでモトGP昇格のリンス選手。
テスト初日はかなり苦戦していたようで、終了時には次のように話していた。
「(モト2からの)昇格がここまで強烈だとは思ってませんでした。モトGP機の操縦はあらゆる面において驚いてます。
今日は初日だったのでマシンがどんな感じなのかを探ってました。スズキからも乗ってみるだけでいいからと言われてたし。一日走ってみた感想としては、まぁ、これもオートバイなんだし、僕はオートバイの操縦は分かってるんで。」

2日目の午前セッションでは第12コーナーでスリップ転倒し、椎骨T8/T12を圧縮。悪夢のデビューとなってしまった(※イアンノーネ選手も2日目、同じ地点で同様に転倒)。
完治には少なくとも1ヶ月かかると見られており、来週行われるヘレスでのプライベートテストは不参加となる。来年1月末のセパンテストには参加できる模様。
ただ、テスト初日にリンス選手は「ランチ休憩の時はもうヘトヘトでした」と嘆き、今回の冬季オフシーズンには体力・筋力増強トレーニングに励む意向でいたが、負傷によりそれにも影響が出る模様。

(2016年11月15日『Moto.it』記事参照)
(2016年11月18日『Moto.it』記事参照)
(2016年11月18日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年11月16日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年11月16日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年11月16日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年11月15日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年11月15日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年11月16日『Gpone』記事参照)
(2016年11月15日『Gpone』記事参照)


と言うわけで、ヴァレンシアテスト…
こんな感じで、ヤマハ・ホンダ・ドゥカティもまとめてあります。
それから、紳士的だったロレンソ選手とは対照的に、最後にドゥカティにちょいと嫌味を飛ばしたたイアンノーネ選手の最終戦後コメントもねっとり。
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【2016ヴァレンシアGP ロッシ、イアンノーネ&テストまとめ】[2016年11月19日 Vol. 119
●イアンノーネ:恋しいからこそドゥカティに愚痴りたい
・度胸がレースの鍵
・ドヴィツィオーゾ選手の方が好調だったのに…
・イアンノーネ愚痴『恨んではいないけど…』
・ロレンソにどんなマシンを残した?
●2017ヴァレンシアテストまとめ:ヤマハ・ホンダ・ドゥカティ

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POSTED COMMENT

  1. maxtu より:

    よく喋ってますね(笑)
    DUCATI、SUZUKIはおおらかで助かります。

    イアンノーネが言う、よく曲がるが全てでしょうね。DUCATIからSUZUKIへの乗り換えの方がスムーズに行きそうな気がしますね。
    待遇を気にするタイプだからチームのサポートも充分だろうし移籍して正解かも。

    逆にリンスは大きなハンデを背負ってしまった。一年掛けて慣れる事が先決。

  2. より:

    >僕が言うこと全て信じてくれるんですよ。
    ドゥカティでは信じてもらえなかったのかw

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