MotoGP

ストーナー『モトGPのレベルはそれほど上がったようには思えない』2018セパンテスト

『ストーナー:モトGPのレベルはそれほど上がったようには思えない』

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★ケーシー・ストーナー元選手が1月24〜26日のセパンプライベートテストに、ドゥカティのテストライダーとして参加した。

★ストーナーテストライダーは同テストで、2018年版ドゥカティ機の検証を行った。

★ストーナーテストライダーが同テストの最中、次のように語っていた。

【昨年、ヤマハは波があったが、どう思う?】
「本当に理解しがたいことですよね。端から見てるだけでは何とも言えません。
マーヴェリック(ヴィニャーレス)はプレシーズンテストも最速で、自信に満ちたシーズン開始となっていたんだし。ただ、自信やら方向性を見失うなんてアッと言う間だから…2回も転倒したらね。まだ若いんだし、モトGPでの経験も浅いわけだし。
マシンに関し、色々と原因を探ることはできるだろうけど、シーズンを通してそれほど大きく変わったようには思えないんですよ。テック3のライダーが同じフレームを使っても、同じような問題は出てこなかったわけだしね。」

【つまり、ライダーの問題ではないかと?】
「僕の見解では、そうですね。長所短所と言うのは常にあるものだけど…でも、もの凄い高い戦闘力で首位に就いてたのが、ベスト10内でゴールするのも四苦八苦するなんて…僕としては、単純にパッケージ云々ってことではないように思えますが。」

【貴方がモトGP昇格した際、他の選手らは心してかからなければならないと言った感じだったが…現在、マルケス選手が同じような効果を及ぼしている?】
「そう思います。とは言っても、僕には何とも言えないんですけどね。何年も前から、レベルが上がり続けていると大勢が言ってるようだけど、2012年末に引退した僕がトラックに降りても、上位陣と互角のタイムが出せるわけですよ。だから、世界選手権のレベルがそんなに上がっているとは思えないんです。
僕が思うに、トレンドが変わったんじゃないんですか。ラインが注目されることもあれば、ライディングや選手のキャラが注目されることもあるとか。
僕はドヴィツィオーゾやロレンソ、ペドロサらと戦ってきたし、彼らはいまだレース優勝やタイトル争いに加わっているわけでしょ。ライディングスタイルなり、マシンなり、電制システムなり…常に変化していきますからね。」

【マルケス相手に戦おうとする選手らが負うリスクは、どれぐらいだと思う?】
「僕は今でも、それほどリスクを負わずに似たようなタイムが出せますよ。だから、それほどリスクを負わずに速く走る方法はあると思います。以前も言ったけど、マルケスみたいにプッシュしなくても優勝できる選手は何人かいますよ。マルクのスタイルは独特だし、驚異的ですよね。あの、フロントが流れそうになっても持ち直す時の感じなんか、この選手権で初めて見ましたよ。あれは間違いなく、強みですよね。ライダーにしてもマシンにしても、強みって言うのはあるもんでね。なんにでも長所短所はあるものだから。
リスクを負うのはけっこうなことだけど、ただ、少ないリスクで同じことができるようになった方がもっと良いでしょ。」

【現在の生活に満足している?】
「オートバイに乗っても楽しいと思えなくなるまでは、今の生活を続けていきます。まぁ、将来的には、そう思えなくなる時が来るんでしょうね。でも、操縦が楽しいうちは、エンジニア陣にちょっと接近し、作業の各側面を楽しんでいくつもりです。
思い通りのリザルトが出てくれないことも時にはあるじゃないですか。でも、この(テストライダーと言う)役回りでも僕はいつもプッシュするようにしてるんです。
ロレンソとドヴィがうちの正規ライダーだから、僕は2人を助け、戦闘力を上げるためにあらゆることをしなければなりません。2人が上手く行けば行くほど、僕も鼻が高いってわけですよ。
現役だった頃は、自分のチームのテストライダーのことを高く評価してました。今では、彼らがどれだけ懸命に働いてくれていたか良く分かりますよ。」

【タイトル2回獲得のチャンピオンライダーとしては、他の選手のためにどう言う風に働いているの?】
「それはもう過去の話ですからね。まぁ、それじゃあ、セッティングについての話でもしましょうか。
まず、1回目の出走をして、荷重配分を探り出し、上手く行くようなら、テストの間ずっと同じセッティングで続けるんですよ。
マシンの高さぐらいは変えるかなぁ…でも、どう言う違いが出るかを確認するためだけにね。実際のところ、セッティング自体は変えないんですよ。
僕は引退してからずっと、マシンに乗って速く走るためのセッティングって変えたことがないんですよ。良いベースが見つかった時は、比較のために使うようにしてます。」

【27才で引退し、現在は32才…ロッシ選手が38才でいまだ現役なのには驚いてる?】
「それほどでも。人それぞれだから。例えば、ミック・ドゥーハンなんかはけっこう年齢が行ってからタイトルを取り出し、30台半ばまで現役を続けてたでしょ。
トライアスロンに出る選手なんかは、とにかく体が仕上がってる人達だけど…通常は35〜40才ぐらいがピークじゃないですか。
何かするにあたって、年齢制限をするなんて馬鹿げてますよね。ヴァレンティーノがレース参戦が好きで、戦闘力も高いのなら、辞める理由はないでしょ。どこのファクトリーチームにとってもいまだにベスト選手の1人で、チャンピオンシップの価値も高めてるんですから。」

(2018年02月07日『Motorsport.com』記事参照)


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POSTED COMMENT

  1. にわか より:

    最近の小物発言が凄いw

  2.   より:

    KCが別格なだけ定期

  3. 通りすがり より:

    所詮は引退した選手。

    年間を通したレースの総合成績で評価される世界なのに、
    たった数週のテスト走行でタイム出してトップライダー気取りされてもね。

    1シーズン戦い抜く体力も精神力もないくせに。

  4. 87 garage より:

    そうなんだよな~♪

    確かに引退した選手がベースセットのまま
    トップライダーと遜色ないタイムをポッと出す。

    ストーナーの言うとおりトレンドが変わっただけかも…

    それより タイムもいいけどレースペースも現役と変わらないのかな?

    久々にレースでケーシー見てみたいな!

  5. tes より:

    1度でいいからストーナーvsマルケスが見たかった

  6. PUZZLE より:

    総てのスポーツが全身全霊傾けて結果を掴むもの。

    私は凡人以下です。何十年かサーキットを走ってますが 本当に難しいです。

    世界の現役猛者を相手に、たとえ一周でもタイムを出す。  脅威の人物が実戦を走らないのは、業界やファンが何か物足りない感を抱いてるのでは。

  7. Nobby より:

    たった数週走るだけでタイムが出せるライダーは現役でもそうそういないですよ。
    コメントが正直というか歯に衣を着せないのも昔からですね。まあ、スポンサーに嫌われた要因の一つでもありますが(^^;

    相変わらずこの人の能力は凄い。
    乳糖不耐症のせいで持久力がないというイメージを持たれてしまったようだけど、KCのセンサーをフルに働かせた独自の走り方は再び見てみたいものです。

    レースディスタンスも持たせてしまいそうな気がするのですよねぇ・・・

  8. ハンディキャップ秋山 より:

    コメントを見る限り、フルタイムでの参戦はもう無理そうですね。

    家族と離散したり自宅を失ったりすれば、また参戦しそうなんだけどなぁ・・・

  9. PUZZLE より:

    ストーナーVSマルケス!! 

    うわ~ 想像しただけで、スンゴイですね!!

  10. すかし より:

    もう32歳になってたのかぁ・・・

    でも、物言いは相変わらずなようで、好きになれん

  11. clanse より:

    フィリップアイランドだったら、今でもぶっちぎりで優勝できそうな気がするね。

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