『ヤマハ機の問題点、ブルノテストが運命の時?』マッシモ・メレガッリ

『ヤマハ＆ロッシ目標：マルケスにプレッシャーをかける』

★マッシモ・メレガッリ氏（ヤマハチームマネージャー、通称マイオ）のコメント。

［　前半はこちら　］

【ヴィニャーレス選手もここ最近は、上手くバランスが掴めてきたようだが…】
「そうですね。やはり、ああ言う若い選手は苦戦してしまうと、冷静さを保てず辛抱しきれないこともあるでしょう。
データからはじき出した問題点の原因が分からなかったので、マーヴェリックはずっと不満を抱えてたんですよ。時間をかけて、解決してこれましたけどね。」

【例の（ヴィニャーレス選手が）序盤で苦戦してしまう点?】
「そうです。それで、FPセッションでもレース仕様で走らせるようにしたところ、解決策が見つかったんですよ。ベストなベースセッティングを探り当てましてね。
3戦前までマーヴェリックは、序盤5〜6周を好リズムで走ることができなかったんです。FPセッションでもやはり同じようになってました。今はすぐに速い走りができるようになりましたけどね。
チームが良い仕事をしてくれたお陰ですよ。マーヴェリックは適切なコンディションになれば強い走りができるライダーなんです。そして、コンディションを整えるのは我々の仕事だから。」

【しかし、ロッシ選手によれば同じ問題が既に1年も解決されずにきているとか…】
「確かにそうです。ヴァレンティーノは1年以上前から、その問題点を指摘してくれてました。その後、マーヴェリックも同じことを言ってね。
ただ、ある種の問題はそう簡単に解決できるものではないから。時間がかかるんですよ。」

【（ブルの決勝戦の翌日の）ブルノテストが運命の時?】
「電制システム関係で何か新マテリアルが出来上がってくるはずなんですが、ただ、刷新版ではないでしょう。
実のところ、新マテリアルが出来上がってくるかどうかは、まだきちんと確認が取れてないんですよ。まぁ、当てにしてるってとこですかね（笑）。」

【月曜テストまで待たず、レースウィークエンド中にいきなり試してみるとか?】
「ヤマハのことは良く知ってますが、エンジニア陣は確かなものかどうかを確認してから本番に出してきますから。問題を防ぐ方を好むんです。些細な点でのマテリアルとか既に日本でテスト済みならば、新しいものでも本番に投入できますけどね。」

【ブルノGPはどうなりそう?】
「通常、うち向きのトラックなんで自信はありますよ。この間、ホンダがあそこでテストをしていたんで、序盤FPでは（ホンダが）有利なんじゃないんですか。
だが、理屈から行けば、うちは追いついて行けるはずですから。」

［　完　］

（2018年07月25日『Gpone』記事参照）

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なぜヴィニャーレス選手はレース序盤で失速してしまうのか?
問題はグリップではなく、ライダーとしての『ある能力』の方ではないか…と。
詳しくは、こちらでどうぞ。

【2018ザクセンリンクGPまとめ その2 ヤマハ＆ドゥカティ】［ 2018年7月25日 発行 Vol. 197 ］

●マーヴェリック・ヴィニャーレス
・相変わらず序盤失速、終盤追い上げ…
・なぜレース序盤で苦戦してしまうのか?
・夏休みは休養する必要なし
他

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