クアルタラロ『ドゥカティでもどこでも、オファーが来たら話は聞く！』

『クアルタラロー：ドゥカティでもどこでも、オファーが来たら話は聞く！』

★10月24日、エミリア・ロマーニャGP決勝戦でファビオ・クアルタラロー（ヤマハファクトリー）が4位となり、今シーズンのモトGPチャンピオンとなった。

★10月29日、クアルタラロー選手がイタリア大手サイト『Gpone』のインタビューで、次のように話した。

【エミリア・ロマーニャGP決勝戦では、グリッド15位スタートながら見事な追い上げをし、フランチェスコ・バニャイアの転倒もあってタイトル獲得が決まったが…】
「ペッコ（バニャイア）のことは残念に思ってます…ペッコが優勝して僕が5位と言うのが次のポルティマオ戦にとってはベストだったって、本気で思ってるもんですから。ケガがなかったのは、なによりだけど。
ただ、全体的に見る限り、今回のタイトルはうちのものだったとは思ってます。」

【ゼッケン『1』に替えるの？】
「替える気は全然ありません。小さい『1』をどこかに入れる気もないです。来年のマシンも、今のままでいくつもりなんで。」
（※なお、モトGPクラスで最後にゼッケン『1』を使用したのは、2012年のケーシー・ストーナーである）

【来年に向けて、ヤマハにはどんな要望を出しているの？】
「現在、マシンは絶好調だし、僕も本当に満足してるんですが…でも、2〜3つ手を入れなければならない所があるんで、今、ヤマハをプッシュしてるとこなんですよ。
1つは馬力ですね。そこは満足してないし、ヤマハもエンジンに手を入れるべきだと自覚してるはずです。もしスピード面が改善されたらかなり良くなるし、レースでも楽になるんですよ。時々、負担になるんですよねぇ…オーバーテイクが難しいってこともあって…。」

【現在、多数のメーカーがクアルタラロー選手に関心を寄せているが…例えば、ドゥカティのことなどはどう思っているの？】
「将来については、どうなるんでしょうねぇ…今のところ、あらゆる可能性に対してオープンにはしてますけど。どこから話が来ても聞くつもりですよ。
とりあえず、今は残り2戦に集中してますけどね…楽しみたいと思ってるんで。
契約交渉には時期尚早だけど、エリック（マケー。マネージャー）が、すべて取り仕切ってくれてるんで。
とにかく、ヤマハは僕の専用機を作るべきではないと言うことは分かってるわけで…ヤマハは速くて、楽に乗れるマシンを作るべきですからね。まぁ、とにかく重要なのは『速い』ってことだけど…楽に越したこともないわけで。」

【ロッシ選手がテストライダーを務める可能性はある？】
「本人にその気があるなら、ヤマハとしては何回でもテストをしてもらいたいと思ってるでしょうね。
このマシンの問題点は馬力不足なんですよ。カタールの直線コースで、ホルヘ・マルティンに抜かれた時なんか恐くって…『今のは飛行機？』って思ったほどでした。あんな抜き方…ありえませんから。
1周タイムが多少遅くてもそれほど問題ないけど、レースでは重要だから。」

【ところで、貴方は低排気量クラスの時は苦戦していたが…】
「正直に言うなら、自分が二輪レース向きじゃないって思ったことは一度もないんですよ…レオパードチームで苦戦しまくってた時でさえ、そんな風には思わなかったんです。
いつだって、レースでは前に出ていけるし、優勝できるって思ってました。ただ、とにかく、僕は安定感がなかったんですよね。マシンが完璧じゃないと駄目だったんですよ…完璧なら優勝できるのにって感じで…。
（モト2時代）スピードアップチームから参戦した時は、グッと伸びることができました。ルーカ・ボスコスクーロ（チームマネージャー）から『君はよく努力してるし、思い通りの走りができるはずだよ』と言ってもらえて…プレッシャーがない中で、しっかり自信を持って走ることができたんです。」

【トレーニング法については？】
「僕はスポーツバイクでトラックを走るのは好きじゃなくって…すごく乗りやすいものだし、すぐにスピードも出てくれるけど…でも、モト2とかモトGPのマシンって、全体的にけっこう固い感じだし、馬力やブレーキや電制システムやら…全然違いますからねぇ。
ヤマハR1機に乗るのは好きだけど、それに乗ってからモトGP機に乗るのは大変なんですよ…慣れるには何セッションも走り込まないとならないんですよねぇ。」

（参照サイト：『Gpone』）
（参照サイト：『Mowmag.com』）
（Photo：Instagram）

クアルタラローの強さの秘密はチーフメカニックにも有りって話は、『エミリア・ロマーニャGPまとめ』でどうぞ！