MotoGP

ストーナー談その1『マルケスがホンダ機の問題をカバーしていた』

『ストーナー:マルケスがホンダ機の問題をカバーしていた』

★2021年11月初め、ポルティマオGP中にパドック入りしていたケーシー・ストーナー(36才、2007/2011年モトGP総合優勝)が特別会見で次のように話した。

【モトGPのパドック入りは久しぶりなのでは?】
「2018年のムジェッロGP以来です。何年もこの世界にいたので、懐かしい友人らがたくさんいるんですよね。」
(※まず、ドゥカティのピットボックスを訪れ、元チーフメカニックのクリスティアン・ガバッリーニ氏に挨拶していた。)

【最近、体調を崩されていたようで…】
「ドゥカティとのテストライダー契約が終了した後、肩の再建手術をし、それは成功したんですが…ここ5年ほどはソファーから起き上がれないような日々が、けっこう続いていたんですよ。
ベッドからソファーへの移動が、トレーニングみたいになってました。病院で検査をしても原因がしばらくは分からず、心身ともに大変だったんです。」

【現在の容態は?】
「自分のエネルギーの調整ができるようになったんで、12月以降、諸々が快方に向かってます。元気な日もあれば、疲労困憊している日もあるんですが、全体的には最高60%ってところですね。
以前は走り回るのが好きだったけど、今はゆっくり歩く方が良いです。」

【絶好調だった頃が懐かしい?】
「もう何に関しても、競争力なんてものはないですよ。ライバルと競い合ってた頃が懐かしいですね…ここ4年間、ライバルは自分自身だから。
マウンテンバイクを始め、なかなかのレベルにまでなってたんで本当はレースとかに出たかったんですけどね。」

【現在、マルク・マルケスも身体的な問題を抱えているが…二輪レーサーにとって、ケガはどれだけ大きく影響してしまうものなの?】
「影響はするけれど、それもレースの一部分だから。なぜ転倒したのかが分かったら、また次に進んでいけば良いわけで…ミスから学び、繰り返さなければ良いんですよ。
僕の場合は、そんな感じでした。原因が分かれば、さらに強い走りができるようになり…恐怖心はなかったですね。
ただ、マルクの場合は状況が違うから。大きなケガを負い、しばらくぶりに復帰したのだから、心身ともに復活するには時間が必要でしょ。
僕が足の手術をした時は、何週間も歩くことができなかったけど…マルクは肩だから、さらに話は複雑なんですよね。しかも、どんなトレーニングをやっても、モトGP機に乗ってる時と同じ状況にはできないじゃないですか。
また同じことが起きるかもしれないと言う恐怖は、常に頭にあるわけで…マルクの本当の気持ちは分からないけど、とにかく、去年は本当にキツかったと思いますよ。」
(※同会見の時点では、マルケス選手の視覚障害はまだ公表されていません。)

【ホンダ機も絶好調とは言えず…】
「マルクは驚異的な才能のライダーで、驚くような速さで反応できるんですよ。あの転倒からの持ち直しを見れば、一目瞭然でしょ。
マルクと彼のチームがモトGPキャリア序盤でやってしまった間違いは、ブレーキングのプロセスにあまりにも集中してしまったことかもしれません。そのせいで、コーナー進入のプロセスが弱くなってしまったんですよ。
僕がいた頃から(ホンダは)ブレーキングを強調してたし、マルクはマシンの欠点をカバーするのが上手かったから。」

【ちなみに、ドゥカティ機の方は?貴方以外の選手は、タイトルが取れないが…】
「迫ってはいるでしょ。ただ、もう少し安定感が足りないんですよね。どこのトラックでも上手く走れるようなマシンにならないと。
ヤマハは何年も前から素晴らしいパッケージだし、絶好調の時のマルケスは無双状態だったし…(ドゥカティのタイトル獲得は)厳しいですよ。すべてがベストな形で機能するようにならないと…でも、とにかく迫ってはいますよ。」

[ その2に続く ]


(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

マルケスはロッシ送別に顔を出すべきだった?って話は、『2021ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!

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