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マルク・マルケス『今後2年間、複視再発の可能性がある』

『マルケス:今後2年間、複視再発の可能性がある』

★2月5日のセパンテスト初日、マルク・マルケス(ホンダファクトリー)は8位だった。

★マルケス選手のコメント。

【ホンダ機は新たに生まれ変わりつつあるようで…】
「確かに、別マシンと言った感じですね。否定はできないけど、でも、どんな風に変わったかは説明できないんですよ。ただ、見ている限り、どの方向に進んでいるかは一目瞭然でしょう。
マシンの手応えも別物です。今日は2021年版マシンも用意してもらってたんですが、2022年版の方が楽にタイムを出せることはすぐに分かりました。
ただ、こう言う時は、以前はなかったような問題が出てくるもんなんですよ。理解しておくべきポイントの1つは、フロントの感触が変わったと言うことですね。」

【今日は2回転倒していたが…】
「1回目は完全に僕のミスで、2回目は原因が分からないんです…ミスらしきことは何もしてなかったんで。
こう言う、一見したところ原因の分からない転倒と言うのは、僕がモトGP機に久しぶりに乗ったと言うことも関係していて…つまり、新マシンの操縦の仕方がまだ掴めてないってことなんですよ。
好タイムが出ても、なぜ出たのかが分からないんですよね。」

【新マシンの操縦を掴んでいくには…】
「今日は1台のマシンに、2種類のセッティングを試してみました。一方のセッティングでは、古い方のマシンにあった『リアが浮いてしまう』と言う問題が出ていたけど、もう一方のセッティングでは出なかったんですよ。
あと、一方のセッティングだと改善されるエリアがあるけど、もう一方はないとかね。
僕の場合は、どの部分が上手く機能するのかを掴んでいかないと。古いマシンの時の指標はもう使えないんで。
でも、初日を終えてみて言えるのは、ここのトラックだとマシンは上手く動いてくれるってことですかね。」

【新しいマルケス流ライディングスタイルとは?】
「今のところ、新マシンの場合、今まで僕の強みだった『コーナー進入』は犠牲にしないとならないですね。今日は無理をした途端、フロントが流れて転倒してしまったんで。
以前に比べ、どの辺が速くなってるかはまだ言えないです…あまりにも時期尚早で。例えば、新しいタイヤの時は好タイムを出すのがかなり楽になってるんですよ。
確かに、今はトップとのギャップが大きいけれど、新タイヤの時はマシンのポテンシャルをより実感できます。ただ、その活用の仕方がまだ分からないんですよね。」

【去年とは逆の状況で…】
「去年は、新タイヤだと速い走りができなかったけど、今日は反対でしたね。新タイヤでは速いけど、ユーズドだと駄目でした。
とにかく、最終判断を出すにはまだ早すぎますね。レースシミュレーションもやってないし。それをするのは、まだ時期尚早なんで。
『リアを駆使して操縦しなければならなくなった』とまでは言えないでしょう…同じマシンでもセッティングを変えただけで、リアを駆使できたり、フロントを駆使できたりするんだから。
選択の余地はあるんですよ。」

【右腕の調子は?】
「やはり、この冬、一番の懸念事項は眼の方だったんですよね。複視(※ものが二重に見える)の問題があったんで…ただ、腕の方も、すっかり大丈夫と言うわけじゃないです。
腕の方は、かなり優秀なグループに付いてもらってるんですよ。良くなってはきてるけど、マシンに乗る時に使う筋肉はジムトレーニングで鍛えることができないんで。
目標は、シーズン中ずっと同じレベルを維持していくことです。腕の内部で炎症が起き、痛みが増して腕力が落ちてしまった時が問題なんで…常に上手くコントロールしていかないと。」

【どの辺が上手く機能し、どの辺がそうでもないの?】
「冬期間中、オートバイに乗れない期間が長く、モトGP機に乗るのも久しぶりなんで頑張っていかないと。速さは落ちてないけど、感触とか限界点を探り出すこととか、ベストなラインとか…やり直さなければならないんですよ。そのためには、とにかく走り込まないとね。
例えば、さっきチームに『今日、テストした内容は忘れてください』と言っておきました。とにかく、走り込まないと。
最初に乗ったマシンで、今日のテストを終了させたんで…明日、僕の調子が良いようなら、『さあ、テストをしよう』ってチームに声をかけますよ。」

【視力の問題については…】
「医師陣と話し合った際、とにかく、僕が確認しておきたかったのは『この視力の問題を、ずっと抱えていかなければならないのか?』と言うことだったんですよ。
例えば、今回のセパンテストで僕が転倒でもした場合、また視力が悪化してしまう可能性はどのぐらいなのか?とかね。
医師陣から、はっきり言われたんですが…今後2年間、(再発の)可能性があるそうです。(頭部右側を指しつつ)この辺に神経があってね…。
僕はタフな方だけど、でも、この神経に関しては弱点になってしまったようで…僕のアキレス腱と言うわけです。」

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. maxtu より:

    腕に目と爆弾を抱えながらのシーズン
    マルケスはあと何年ぐらい現役でいられるのだろう?
    元王者は怪我と戦いながら毎戦成長する次世代ライダーとの争いに挑む

    ヴァレが去り、新しいGPの幕開け

  2. たんぼ より:

    本間氏が自分のチャンネルでホンダは転倒が多い
    シーズンになると予想していたが果たして…

  3. タディの星に願いを より:

    確かに本間さんの言及とガテンのいくところある タイムは出るがいきなり感触がないところでフロントからスッテーンと転ぶような それいつものだよね
    それとマルクの複視・・・本当に神経から影響してるのかな 該当したMoto2の転倒覚えてないけど・・・というのは慢性外傷性脳症、CTEを思い出したから。マルクの病気を軽く発言して申し訳ないけども

  4. ヘルスタッペン より:

    4年契約が切れる時
    それがマルケスの人生のターニングポイントなのではないかなぁ
    怪我や実力が落ちることがあったら引退濃厚だし
    セパンテストのマルケスを見ても前より上体が起きてるように見えるのよね
    マルケスのライディングも今やもう古いと言われてるらしいのでロッシみたいに時代に合わせられるかどうか

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