『ドヴィツィオーゾ:モトGPでラズガットリオグルが直面する問題とは…?』
★11月10日(月)、トプラク・ラズガットリオグル(29才、SBKタイトル3回獲得)がアラゴンサーキットで、ヤマハ・モトGP機(V4)のテストを行った。
★同テストではヤマハテストライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ、アウグスト・フェルナンデスもピットボックス入りした。
★ドヴィツィオーゾテストライダーはモトGP引退後、本格的なモトクロスサーキット『04 Park』をオープンさせた。
夜間レースも可能な施設で、今後は各種レースを開催してゆく予定。最終目標は世界選手権を誘致することである。
★アラゴンテスト前、二輪イベント『EICMA』に参加したドヴィツィオーゾテストライダーが、次のように話した。
【貴方のサーキットでのレースに、ラズガットリオグル選手を参戦させる予定は…?】
「あまり熱心には誘えませんよね…ヤマハに殺されちゃうから(笑)。他の選手のことも説得はできないでしょう…まぁ、いずれ、どうにかなるかもね。」
【ラズガットリオグル選手のモトGP移籍について、どう思う?】
「まだ時期尚早でしょう…詳しいことは良く知らないんで。まぁ、才能豊かな破格ライダーだってことは確かですよね…SBKでは2メーカーで計3回タイトルを取ってるんだから。
モトGPレベルの選手だってことは確実だけど…問題はそこじゃなく、あらゆる変化にどこまで適応して行けるかどうか…なんですよね。昨今のモトGPは高い適応能力が必須だし、とにかく、全てが複雑になってるから。
29才で、あの複雑なマシンに挑戦するわけですからね。当然、基本的な素養はあるけれど、彼について詳しいことは知らないんで…とにかく、各種モディファイに対し、どれだけオープンマインドで挑んでいけるか…なんですよ。
改悪せずに、いかに速く走るかは、各選手それぞれやり方が違うから。まずは適応作業でのオープンマインドが鍵になるでしょう…後のことは、おいおいってことで。
ただ、彼には有利な点が1つありますからね。」
【有利な点…?】
「2027年からピレッリが、モトGPのワンメイクタイヤになるでしょ…彼にとっては、けっこう美味しいですよ。
とは言え、まずは2026年のルーキー年がどうなるかですけどね…モトGPで1年好調だと、大きな違いが出てくるから。」
【ラズガットリオグル選手はモトGP移籍に伴い、ライディングスタイルを変える必要があると思う?】
「まだ何とも言えないでしょうね…どう言う風にアプローチしていくのか、まだ分からないんで。改悪してしまっては駄目だから…後々、響いてくるんでね。
彼の場合、勝負時にマシンに抱く信頼感が物凄いんで、それは強みになるでしょう…どんなマシンに乗っても、そこは大切にして行かないと。ただ、他にも色々とあるから…例えば、下降デバイスとかねぇ。」
【ここ最近のラズガットリオグル選手と言えば、フロントに荷重をかけてのブレーキングが最強だが…】
「そうですね…マシンを限界ギリギリまで持っていく度胸がありますね。ただ、リアタイヤを使わずにそれをやるのは…ミシュランだと無理なんですよ。
つまり、ブレーキングを最適化するには、上手いバランスを探る必要があるでしょうね。だからこそ、オープンマインドが違いを生んでくれるんです。」
[ 中編に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)





