モトGP『エドワーズ:妻を押し切って参戦』
チャタリングにアンダーステア、グリップ不足等々、モトGPライダーの悩みの種は数あれど、こんな問題だけじゃないのだ。
『Indianapolis Motor Speedway』によるインタビューで、コーリン・エドワーズが家庭内の裏話を披露している。前回のシルバーストーン参戦(鎖骨骨折からわずか1週間後のレースで、表彰台に上がる成績)にあたり一悶着あったのだと。
この時の『悩みの種』は、実は…生涯の伴侶だったのだと。
「バルセロナでの事故の後、アッセン行きのチケットもキャンセルして家に戻ろうと思ってたんですよ。妻の望む通りにしよう…とね。“貴方、帰ってらっしゃい。私が看病してあげるから。あんな馬鹿げたレースなんて…”とかなんとか言うもんだからね。で、手術の翌日、こちらから電話をしてこう言ったんですよ。“やっぱり飛行機のキャンセルは取り消したよ。ここに残って、走ることにするから”って。当然のことながら、妻には気違い扱いされましたけどね。もう20年も連れ添ってるんで、僕が本当にイカれてるってことは分かってますから。でも、妻のリアクションはこんな感じだったんですよ。“ポイントがなんだって言うの?どうして戻って来ないのよ?みんなで介抱してあげるって言ってるでしょ。一体、なんの為に必要以上の無理をするの?もしかしたら悪化するかもしれないんでしょ?” で、その日の夜になって僕は妻にこう言ったんです。“今、ヨーロッパに居るんだけど、来週末にレースがあるんで走ることにするから”って。
多分、今は妻の僕を見る目が変わったんじゃないかな。高校生のガキなんかじゃなく、本物の男と結婚したんだって思ってるんじゃないでしょうかね。」
この長いインタビュー(英語全文はこちらから、どうぞ)の中でエドワーズ選手は、自身のフィジカル面についても触れている。
「本音を言うなら、まだ肋骨が鬼のように痛むんですよ。鎖骨の方には、できるだけ負担をかけないようにしてます。今は安静にしてないとね。アッセンGPを完璧なコンディションで迎えられるかどうか。多分、もっと良くなってはいるでしょうけど、100%の状態は無理じゃないかな。治るには時間がかかるだろうから。」
来シーズンに関して、エドワーズ選手はまだ不確かな状態だ。
「今のところ2012年の契約はしてません。もちろん、交渉してるのはヤマハとですけどね。とにかく契約しないうちは1000ccのテストはできませんから。」
最後に、来シーズンよりモトGPクラスの参戦チームを増やすべく新たに導入される『Claiming Rule Team』システムについても一言物申している。
「ひとつの解決策にはなりますよね。1レース15台しか走らないなんて馬鹿げた話ですから。特に、世界選手権なんだから。現在はF1で24台も参戦してるって言うのにね。選手15名なんて多いとは言えないわけだし、少なくとも20名はいなきゃ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年06月18日)
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本当のところ、エドワーズの奥さんは
今、どう思ってるんでしょうかね…