モトGP『ヴァレンシアのスタジアムにはシッチヘアーの観客が』
シモンチェッリ選手への追悼が、今回のヴァレンシアGPのテーマとなる。重い気持ちでピットへと戻り、先のことを見つめる前に、まず想いに浸りたい。
ドルナ社ではシモンチェッリ父、パオロさんの要望を実現すべく手配を進めている。その要望とは、1分間の全マシン空吹かし…喧噪が静寂を凌駕し、生の躍動でもって空虚を満たすように…だ。
また、その他にも様々な企画が沸き上がってきており、スペインのファンらはネットを通じて《観客席をシッチヘアのかつら姿で埋めよう》と呼びかけている。
そして、500名のマーシャルは腕に喪章を付けることとなる。
今週の日曜日、スポーツ的な側面は二の次となりそうである。
ホルヘ・ロレンソ選手の参戦に関しては、今週水曜日、医師による最終検査で判断されることとなっている。総合順位を思えば、もはや第2位は決定しているわけだから、そう重要でもないのだろう。むしろ、来週に予定されている1000ccマシンの走行テストの方が気にかかるところで、もし、これに参加できなければ来年まで新マシンはお預けとなってしまう。
しかし、総合順位の熾烈な戦いはまだ残っているのだ。
3位を巡って、ドヴィツィオーゾ選手とペドロサ選手の差はわずか4ポイント。胸に58を付けて出走すると言うドヴィツィオーゾ選手は、今回でホンダでのキャリアを閉じるのだから、ホンダお抱えライダーの1人を抑えることができればかなりの満足感が得られることだろう。
また、ローリス・カピロッシ選手にとってはヴァレンシアがキャリア最後のレースとなる。22年間でPP41回、表彰台99回、優勝29回、チャンピオンタイトルが3回。今回ですっかり締めくくって、おさらば…となるのだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事: Sport MEDIASET 2011年11月01日)
ぜひ、マルコ・シモンチェッリ選手を送るに相応しいGPになってもらいたいですね。
みんな、気をつけて…頑張ってね!クリックPrego
あの日から、約10日。寂しくて寂しくて、頭が真っ白になっています。この間の茂木で会ったばかりなのに…
先日、青山へ献花に行ってきましたが、まだ現実の事とは思えないような気持ちです。
ヴァレンシアでは、ドルナの判断に期待します。また、スペインのファンの方々には是非頑張ってもらって、シッチヘアーでスタンドを埋めてもらいたいです。
一人も欠けることなく、素晴らしい レースを…と思ったのですが、ロレンソの欠場が発表されたようですね。残念です。
Chiricoさんのおかげで、遠く離れた日本でも情報を知ることができて、感謝しています。特に今回には、本当に本当に有り難いと思っています。
まだ悲しい気持ちですが、週末のTwitterも必ず拝見します。よろしくお願いします。
1分間の空ぶかし、実現しそうで嬉しい限りです。
ちゃんとジータスでも映像を流して欲しいな。