モト3『KTMに混じりヴィニャーレスが、アントネッリ16位』
最終日となったヴァレンシア・テスト3日目では、現在のところKTM機が優勢を見せつけ非公式ながらタイムシート上位10位までに8機食い込ませてきた。
唯一の新報は、今年からレプソルをスポンサーにつけたマーヴェリック・ヴィニャーレスがホンダ機を2位に持ってきたこと。
1位は3日間連続してサンドロ・コルテセ選手となった。
コルテセ選手は次のように話している。
「タイム結果には満足してます。うちは安定していて、パッケージも良いし、来週のヘレスではまだまだ伸ばしてゆきますよ。改良の余地がまだ残ってますから。」
そして1秒の幅でもって、その後に続くはモンカヨ、ケント、サロム、アジョ(転倒したが無傷)、ファウベル、オリヴェイラ、カイルディン、バインダー選手ら。
イタリア勢のトップはニコロー・アントネッリ(ホンダ、グレジーニ・チーム)の16位で、初日・2日目同様にポジティブな結果と示した。また、たっぷり68周回走り込み、『働き者』ぶりも披露している。
開発作業が続けられているOral機はコースを走らせるのは今回が初めてで、スイス人ライダーのジュリアン・ペドーネにより28位につけた。
「このヴァレンシアが、うちにとっては初めてのテストらしいテストなんですが、かなりの作業をこなしました。」とペドーネ選手。
「うちの技術スタッフがどっさりデータを入手したんで、これからそれで作業してゆきます。エンジンやフレームの開発を進めてゆくための新たな案が出ているんで、ヘレスでそれをテストするつもりです。」
イオダとチーム・イタリアも悪戦苦闘を続けている。開発の遅れているイオダ機でのトップはロマーノ・フェナーティ選手の24位。
現在、パドックではスッターがモンラウのモト3チームのためにシャーシを提供する…と言う噂が飛び交っており、それのテストはポルトガルで行なわれることとなるのか。
あとは来週、ヘレス・サーキットで行なわれるテストを待つばかり。
残念ながら次回も公式タイムは取られず、ECU(デロルト社によるワンメイク)が搭載されないマシンも何機かある。
世界選手権の入口とされているクラスとしては聞こえの良い話ではない。
最終日タイムシート(モト3)
1. Sandro Cortese (KTM) 1’40.9 (giri 41)
2. Maverick Viñales (Honda) 1’41.0 (giri 66)
3. Alberto Moncayo (Kalex-KTM) 1’41.2 (giri 56)
4. Danny Kent (KTM) 1’41.2 (giri 67)
5. Luis Salom (Kalex-KTM) 1’42.2 (giri 28)
6. Niklas Ajo (KTM) 1’41.4 (giri 32)
7. Hector Faubel (Kalex-KTM) 1’41.6 (giri 54)
8. Miguel Oliveira (Honda) 1’41.8 (giri 60)
9. Zulfahmi Khairudin (KTM) 1’42.0 (giri 44)
10. Brad Binder (Kalex-KTM) 1’42.0 (giri 50)
11. Efren Vazquez (Honda) 1’42.2 (giri 35)
12. Louis Rossi (Honda-FTR) 1’42.9 (giri 40)
13. Arthur Sissis (KTM) 1’43.1 (giri 50)
14. Adrian Martin (Honda) 1’43.1 (giri 40)
15. Danny Webb (Mahindra) 1’43.2 (giri 32)
16. Niccolò Antonelli (Honda) 1’43.2 (giri 68)
17. Alex Marquez (Honda) 1’43.7 (giri 60)
18. Toni Finsterbusch (MZ) 1’44.1 (giri 44)
19. Alexis Masbou (Honda) 1’44.3 (giri 73)
20. Kenta Fujii (Honda) 1’44.3 (giri 82)
21. Jonas Folger (MZ) 1’44.5 (giri 38)
22. Jack Miller (Honda) 1’44.7 (giri 60)
23. Alan Techer (Honda) 1’44.8 (giri 47)
24. Romano Fenati (Ioda) 1’46.1 (giri 35)
25. Marcel Schrotter (Mahindra) 1’46.2 (giri 37)
26. Ivan Moreno (Honda-FTR) 1’46.2 (giri 25)
27. Luigi Morciano (Ioda) 1’49.3 (giri 10)
28. Giulian Pedone (Oral) 1’50.0 (giri 16)
S.T. Riccardo Moretti (Mahindra)
S.T. Jasper Iwema (FGR)
S.T. Isaac Viñales (Honda)
S.T. Jacub Kornfeil (Honda)
S.T. Alessandro Tonucci (Ioda)
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Gpone 2012年02月10日)
藤井謙汰選手なんて82周も走ってるんだから、超々働き者ですよね!
ヘレス・テストは暖かくなりますように…クリックPrego