モトGP『ロッシ、コーナーで失速に心配』
パドックの…ドゥカティのトラック2台が駐車されたその間で、ロッシ選手と待ち合わせた。風が吹いている。ほとんど日も暮れ暗い中、表情もまた暗かった。
「チームでは心配してます。2回目のテストの後、もうそんな感じでしたが。奇跡が起こるんじゃないかって思いながらやって来たわけじゃないんですが…1回目のテストが不思議だったなぁとは言えますかねぇ。他のマシンが今より遅かったってことなんでしょ。彼らがもっと遅かったんであって、うちが速かったわけじゃなかったんですよ。」
トップのケーシー・ストーナー(ホンダ)との差は1秒08弱。一体、なぜ?
ロッシ選手はこう説明する。
「コーナーに上手く入ってゆけないんです。進入で失速して、その結果、かなり膨らんでしまう。で、アクセルを開けるようになった時にはまだかなりバンクした状態なんですよ。高速コーナーではかなり失速してしまい、強く進入していけない。フロントに重心を持っていけないんでね。フロントが上手くつかめないんですよ。ライディングポジションもまだベストじゃないし、けっこう後ろにまたがってしまってね。とりあえず今のところは、これがうちの現状ですね。」
「レースペースはあまり落ちてないんですけど、新タイヤだと状況は深刻ですね。セパンの第1回目テストで起きた問題と似てるます。あれ以降、他のチームでは良くなってるのに、うちはかなりそうでもないですね。うちのエンジンがアグレッシブなのは確かなんですが、それが問題の原因になってるんですよ。うちは遠くにいますね。他の問題点をどっさり解決してきたんだから、これもどうにかできますよ。」
この点においては800ccも1000ccも甲乙つけがたいのだ。
「問題は非常に良く似てます。以前と比べ、そう大きな違いはないですね。新たな素材が今はないんで、次のステップは3〜4レース後ってことになるでしょうね。でも、電子制御システムに関しては良くなりましたよ。出力はまだまだ悪いんですが、その点に関してはメインの問題を解決してから集中してゆきますよ。」
ニッキー・ヘイデンのパフォーマンスを見る分には(ロッシ選手より0.3秒上)、ドゥカティにとって状況は若干改善されたと言うことになる。しかしながら、それでも満足ゆく状況にはほど遠いのだ。
「ニッキーは新タイヤで僕よりは苦労してないですね。目標は彼に近づくこと。今は彼がうちの見本ですから。
終わり頃にイケそうなセットアップが見つかって、かなり劣化したタイヤでも自己ベストに近いタイムを繰り返せたんですが、その時はもう夕方5時半だったんですよ。気温も下がってきてたんで、もう明日にしようってね。まだ、余裕があるんじゃないかって思ってるもんですから。」
モトGP へレステスト 第1日目タイムシート
01- Casey Stoner – Repsol Honda Team – Honda RC213V – 1’39.146 (54 giri)
02- Jorge Lorenzo – Yamaha Factory Racing – Yamaha YZR M1 – + 0.273 (76 giri)
03- Dani Pedrosa – Repsol Honda Team – Honda RC213V – + 0.433 (60 giri)
04- Ben Spies – Yamaha Factory Racing – Yamaha YZR M1 – + 0.838 (71 giri)
05- Cal Crutchlow – Monster Yamaha Tech 3 – Yamaha YZR M1 – + 0.984 (74 giri)
06- Nicky Hayden – Ducati Team – Ducati Desmosedici GP12 – 1.366 (77 giri)
07- Alvaro Bautista – San Carlo Honda Gresini – Honda RC213V – + 1.399 (56 giri)
08- Andrea Dovizioso – Monster Yamaha Tech 3 – Yamaha YZR M1 – + 1.519 (46 giri)
09- Valentino Rossi – Ducati Team – Ducati Desmosedici GP12 – + 1.774 (64 giri)
10- Stefan Bradl – LCR Honda – Honda RC213V – + 1.837 (64 giri)
11- Randy De Puniet – Power Electronics Aspar – ART GP12 – + 1.869 (39 giri)
12- Hector Barbera – Pramac Racing Team – Ducati Desmosedici GP12 – + 2.242 (72 giri)
13- Karel Abraham – Cardion AB Motoracing – Ducati Desmosedici GP12 – + 2.457 71 giri)
14- Aleix Espargaro – Power Electronics Aspar – ART GP12 – + 3.147 (59 giri)
15- Franco Battaini – Ducati Team – Ducati Desmosedici GP12 – + 3.257 (72 giri)
16- Colin Edwards – NGM Mobile Forward Racing – Suter BMW – + 3.316 (56 giri)
17- Michele Pirro – San Carlo Honda Gresini – FTR Honda – + 3.509 (49 giri)
18- Danilo Petrucci – CAME Iodaracing Project – Ioda TR003 – + 3.604 (39 giri)
19- Mattia Pasini – Speed Master Team – ART GP12 – + 3.860 (59 giri)
20- Yonny Hernandez – Avintia Racing – FTR Kawasaki – + 4.291 (49 giri)
21- James Ellison – Paul Bird Motorsport – ART GP12 – + 4.331 (61 giri)
22- Ivan Silva – Avintia Racing – FTR Kawasaki – + 4.879 (60 giri)
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年03月23日)
また今夜も夜なべしてるんでしょうかねぇ…
今年もDUCATIすでには終わった。