モトGP『スピース:シッチ故郷に寄る』
限られた者達の集団故なのか、世界選手権のライダーと言うのは深い友愛の情を分かち合っている…コース上での人間関係やらライバル関係などと言うものを超越してだ。
それ故、ベン・スピースは自転車での長距離トレーニングの途中、コリアーノの町を訪れ、今は亡き同志…マルコ・シモンチェッリのもとを全くのプライベートで参ったのだ。
世界選手権を共に戦った時間は短かったが、スピース選手とシッチがコース上でやり合ったことはよくあった。お互い、その度に、それぞれのメーカーの優秀『プライベートライダー』として世間に誇示してきたのだ。
なかでも見ものだったのは、WSBでのイモラ戦のこと…シモンチェッリ選手がビアッジ選手にアグレッシブなオーバーテイクを喰らわせ、そのためスピース選手も大きく膨らみエスケープゾーンへと逸れて行ってしまった。
それから去年のモトGPミザノ戦もすごかった。シッチとスピース選手が一騎打ちとなり、そこにドヴィツィオーゾ選手まで加わっていったのだ。
こう言ったことが記憶にあったからなのか、スピース選手はコリアーノの町を訪れ、ほんのつかの間トレーニングを中断し、シッチのために設けられた追悼スペース前で足を止めている。
《チャオ、スーパーシッチ…チャンピオン!》
ツイッターでこうつぶやく。いつものごとく簡潔ながらも、あまりに早く逝きすぎてしまったライダーへの想いを本当に良く表している。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事: Gpone 2012年04月19日)
そして、こちらは本田恵子先生(掲載許可、有り難うございますね!)の美麗シッチ画!!
こんな顔して空からスピース選手のことを見てたんでしょうかねぇ…
ありがとうスピース!がんばれスピース!!クリックPrego