モトGP『ストーナー:家族と一緒の選手権は良いね』
今日、見ていて、なぜストーナー選手がレースを辞めることにしたのか少し分かったのではないだろうか。多分、一人の男の胸の中には一度に一つの情熱しか宿れないのかもしれない…つまり、オートバイがその場所を家族に譲り渡したのではないだろうか。
今日、予選で2位を獲得したストーナー選手は多くのことに関心が向かないのだ…今は優先すべきことが他にある…それは記録でも、勝利でも、タイトルでもないのだ。笑顔が生まれるのは、今回、同伴してきた娘アレッサンドラちゃんやアドリアーナ夫人の話をする時だけ。
「モーターホームに戻って、(妻や娘が)そこに居るのを見るのは最高ですね。今は近くに居てくれるんでリラックスしてます。ここ最近のレース・ウイークエンドでは色々と考え事で頭が一杯で…今後のことを決めなければならなかったし…引退するかどうかをね…今は落着いてますね。」
タイムやレース、予選についての話など無用と言った風ではあるが、コースではまたまた存在感のあるところを見せていた。
PPは0.3秒差でチームメイトに持って行かれてしまったのだが、それについてはこう説明している。
「最後のセッションは思った通りに行きませんでした。コースはだんだん乾いていくし、慎重になる必要があったもんで。」
午前のFP3で転倒してからは特にだ。
「あれは僕のミスでね。」
コース上が混んでいたのにも邪魔されてしまった。
「あるCRT機に最速ラップを邪魔されてしまって。その後、調子は良かったんだけど雨が降り出したんで減速することにしたんですよ。でも、間違いでしたね…パラパラッと降っただけで…でも、予測し難かったですね。」
とにかく明日は出だしから勝負なのだ。
「ドライだったらマシンのことも気に入るんですが、まだまだ手を入れていかなければね。ウォームアップで他の選手もそう出てくるだろうから。」
一方、ダニ・ペドロサはと言えば、今シーズン初のPPに喜んでいる。契約更新を前にして株を上げるには格好のリザルトである。ペドロサ本人は次のように話している。
「今年は天候に恵まれたことが一度もなくて…カタールはともかくね。今回は本当に混雑していたけど、ラッキーでしたね…一回、コース独り占めでスタートできたもんですから。」
そして、明日は戦いになると保証する。今シーズンの勝利のタブーを破るためにもだ。
「天候がどうなるか…集中していかなければね。今シーズンは良い滑り出しで、これまでよりも良いしね。前の方からのスタートって言うのはリスクなしで最初のシケインに向かっていけるんでね。ここはいつも複雑なんですよ。マシンの調子は良いし、僕もベストを尽くせる状態です。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年05月19日)
今日のストーナー選手、上の写真のようにパルクフェルメでは本当にでれでれしてましたねぇ…