モトGP『ロレンソ:ペドロサ、僕と結婚してくれ』
バルセロナGPはホルヘ・ロレンソとダニ・ペドロサにとっては特別なレースである。
ロレンソ選手はバルセロナ住まいだし、ペドロサ選手もサバデル…つまりバルセロナからわずか25kmに位置する町の生まれなのだ。両選手とも、この重要なレースを控え…ロレンソ選手は今回、ポイントリーダーの地位を確立したいと望み、一方、ペドロサ選手はシーズン初勝利を狙っているのだ。そして、チーム同士の勝負は別にして、ここ何年間かで両選手の関係の方はずい分と改善されてきている。
ロレンソ選手がかつてのバルセロナGPで、フアン・カルロ国王にうながされた日のことを振り返り、
「2003年には僕らあ敵対し合っていて、2005年はもっと酷かったですね…2008年かな、互いに固く手を握り合ったのは。」と言いつつ、こんな風に会場の笑いを誘った。
「今や僕らの関係は良好、もしかしたら3年後にはダニにプロポーズしてしまうかもしれないなぁ。」
冗談はさておいて、両選手ともホームレースとなる今回は格別にモチベーションが高い。
「ここホームで走るわけですが、ある意味、ストレスが大きいですね…コースの外でも何かと仕事が多いんでね。それに超ハイレベルなわけでしょ…一瞬たりとも気は抜けませんよ。まぁ、僕も以前よりは経験豊富にはなってますが。」とロレンソ選手。
ペドロサ選手もそれに合わせるように、
「ここで走るのは素晴らしいことでね…僕らスペイン人にとってプレッシャーは相当なもんですけど。去年のここでのレースは鎖骨骨折で自宅待機していて…TVでレースを観てました。でも、今年はもうミスを犯してはいられませんから。」
この2人がチームを組むなんてことはまず考えられなかったのだが、ストーナー選手引退によりホンダに夢のスペインチーム誕生もありえるやもしれない。中本副社長こそ否定しているものの、ヴァレンティーノ・ロッシが冗談めかしてこんなことを言っている。
「来年に関しては何でもありでしょ。ライダー市場がどうなるかは、まだ先の話ですけどね。ホルヘとダニが、開幕したばかりだって言うのにやけに集中しているようなんですよねぇ…特に今回のレースにはね。とにかく、ホンダにとっては良いチームになるんじゃないですか。」
両選手の仲はもはや険悪でないとは言え、同じボックスで共存するともなれば…またもや国王の仲介が必要になるかもしれない。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年05月31日 写真 )
別サイトによれば、ロレンソ選手の求婚発言に対し、ペドロサ選手は笑いながら指で否定ジェスチャーをしたのだとか…
ロレンソ&ペドロサに、仲良き事は美しき哉!!クリックPrego