モト2『エスパルガロ:マルケスがいるから僕は向上できる』
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)のCDI(国際規律法廷)では、バルセロナ戦でのマルク・マルケスおよびポル・エスパルガロ間で起きた接触事故に関する審議が行なわれている最中だ。
理にかなった方がポイント獲得となるわけだが、我々の中では既に勝者は決まった…ポル・エスパルガロの方だ。理由は同選手が出した公式声明。良い文章なのだ…一言一言に宣伝意図などは読取れない素晴らしさだ。腹の底からの心情、勇気、威厳が記されている。なぜなら、マルク・マルケスがまさにスペインのオートバイレース界の宿命を背負っているのだとすれば、ポル・エスパルガロは(より気高い意味において)真のスペイン人だからだろう。
《考えてみる時間が持てたので、今はぜひファンの皆さん全員に僕の気持ちを知ってもらいたいです。2週間前にバルセロナで事故に遭ってからのこと…それから、現在はほとんど回復していること…僕はマルク・マルケス選手を相手に、同じ舞台で、同じ目標を掲げて戦っていることを誇りに思っていると言うことを…彼の武勲が大きければ大きいほど、同様に僕のも大きいのだと言うことをです。
僕は彼と一緒の時を過ごせる幸運に恵まれました…僕の、そして彼の物語のページを綴る幸運にです。僕らは同じ目標を掲げていて、それはレースに勝ち、タイトルを獲得すると言うこと…互いに戦う2人のアスリートにとって最高のことです。
僕は勝ちたい…ただ、そうできても、できなくても、僕は常に真っすぐに正面から彼の目を見て手を差し出していく気持ちです…彼に値してきた、そして今後、値する尊厳の念に対して。彼を対戦相手とすることで僕はもっと強く、もっと大きく、もっと人間性を高められる…なぜなら常に彼を倒そうとするなら、僕は懸命に努力していかなければならないからです…持てる最高のライバルに対峙するためには。
僕らのライバル関係は今後も続いていくし、ライダーとしての彼の素質は途方もないものです。僕らは友人になる必要などない…けれど、僕らは互いに強い敬意と称賛の念を抱く必要はあるでしょう。そして、それがあればこそ上回っている者が勝つだろうし、そこに敗者は存在しないでしょう。》
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年06月15日)
いや〜これは…マルケス選手、一本取られましたね…
おっとそれから、ポル選手のファンの皆様へ、アイドル・ショットを一枚!
ポル・エスパルガロ選手に大声援クリックPrego
近い将来、MOTOクラスで二人のバトルがみれますかねー? 楽しみです。 イアンノーネさんも忘れちゃなんない存在になりそうですけど。三つ巴なりかな!?^m^