モトGP『ロッシ、今年初の転倒』
ヴァレンティーノ・ロッシの今シーズン初転倒は、奇遇にも同選手の愛称と同じく『ヴァレ』コーナーで起きてしまった。
予選開始からわずか15分程、ブレーキングポイントでロッシ選手がフロントのコントロールを失い転倒…大きくコースアウトして地面を滑っていく姿が映し出された。ケガはなく、セカンドマシンですぐに再スタートすべくボックスへ帰還。一方、転倒したデスモセディチ機の方はほぼ完全に損壊してしまっていた。転倒の原因はおそらくブレーキングポイント上の陥没で、前輪がそこにはまってしまったのでは…と。
同地点では幾度となくトラブルが発生しており、ロッシ選手は午前の走行テストでも同地点で転倒しそうになっている。ただ、その際はなんとかマシンのコントロールを保ててはいたのだが。また、スピース選手も同じ場所で転倒しそうになっていた。
ロッシ選手の転倒から30分そこそこで、今度はニッキー・ヘイデンが同じ地点、同じ経緯で転倒している。
好タイムを狙っていた最中、転倒の瞬間はPPにわずか0.048秒届かなかっただけで、あとはコース終盤を走り抜ければ良いだけだったのだ。
シルバーストーンが難関コースであることは統計も物語っている。2011年のレースウイークエンド3日間では3クラスで49回の転倒を数えているのだ。午前のセッションで転倒し予選欠場となったカル・クラッチローもそのことは良く分かっているわけで。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年06月16日)
下図がシルバーストーンのサーキットなんですが、左上の方が、その『VALE(ヴァレ)』コーナーですね。
ロッシ選手に、安全祈願クリックPrego