モトGP『ブリヂストンがハードタイヤを勧めていた』
今回のドイツ戦では、ダニ・ペドロサ(ホンダ・レプソル)がザクセンリンク・サーキット3連勝となる勝利を収め、総合ランキングでの順位を確固としたものにしていた。
レースを通してペドロサ選手は、チーム・メイトであるケーシー・ストーナーと熱闘を繰り広げ、最後は、オーバーテイクを仕掛けようとしたストーナー選手が転倒。後方を走っていたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)に2位を譲る形となった。そして、表彰台3位に食い込んだのはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(モンスター・ヤマハ・テック3)。また、ランディ・ド・プニエ(パワー・エレクトロニクス・アスパー)がCRT勢の首位に立ち、全体では11位でゴールを切っている。
前日と打って変わり、日曜日は晴れて暖かく、アスファルト温度もレース直前は41度までになっていた。レース終盤になってやっと天気が崩れ出し、コース上にも雨がぱらつき始めていたが、中断するほどには至らず。
選手1名のみがフロントにミディアム・スリックを使用していたが、その他全選手はコーナーでの安定感とタイヤの持続性を重視し、フロントにはエクストラハードを選んでいた。
リアに関しては、ほぼ半々でスリックのソフトとハードのどちらかに分かれていた(21名中11名がソフトを選択)。
総合ランキングでは再びロレンソ選手が首位に返り咲き、今回の勝者ペドロサ選手は14ポイント差で2位に、そして、ペドロサ選手とは6ポイント差でストーナー選手が3位についている。
ブリヂストンのモータースポーツ・タイヤ開発部門、青木しんじマネージャーのコメント
「幸い、午前のウオームアップは好天に恵まれ、コースはドライ・コンディションとなりました。それにより、各チームともレースに向けドライ用セットアップにすべく充分な時間が取れたわけです。ザクセンリンクはタイヤが非常に減りやすいコースであり、ウオームアップ後、当社ではリアタイヤを分析し、各選手にソフトオプションの代わりにリアスリックの最もハードなオプションを使用するよう勧めました…レース中、リアタイヤ損耗を抑えようと言うことです。またリアに、よりハードなスリックを使用するにあたってのもう1つの利点として、レースを通してのグリップ面での安定性が挙げられます…ダニ・ペドロサ選手がまさに最終ラップで最速ラップを記録していたことが示している通りです。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Omnicorse.it 2012年07月09日)
あぁ、これが、スペイン誌『SOLOMOTO』がレース中につぶやいてたやつなんですねぇ…
SoloMoto @solomoto_es 2012年07月08日
Lorenzo: Montamos la goma dura que es la que nos va peor pero Bridgestone nos lo ha recomendado porque la blanda puede soltar trozos de goma
《ロレンソ談:ハードを使う…うちにはイマイチなんだけど、ブリヂストンに勧められたので…ソフトだとタイヤが剥離するかもしれないからと。》
ムジェッロでも、安全祈願クリックPrego