いや〜毎週、毎週、なんか起こしてくれるマルク・マルケス怪童くんでありますが…
今回、大いに大いに大いに話題になってるのが、あの最終コーナーのオーバーテイク接触であります。
んでは、伊TV中継によるレース直後インタビューから行ってみますか。
《僕がスペースを塞ぎ損ねたんです。ただ、(マルケスが)第6コーナーでオーバーテイクをしようとした後、もう一度仕掛けて来るには距離があり過ぎるだろうと思ってた。(この件については)あまり話したくないですね…まだ熱くなってるし、こう言う時は、後で後悔するような事を言いかねないものでしょ。
良いレースができたと思います…安定してたし、集中力も凄かった。重大なミスを2回犯してしまって…スタートでダニ(ペドロサ)に前に出られてしまったのと、最終コーナーです。今この瞬間は、あまり嬉しい気分じゃないけど、まぁ、そう言う事です。16ポイント差は…つまり、まだ近くにいるって事で…シーズンはまだ長いしね。ただ、マシンはもっともっと改善していかねばなりません。
ヴァレンティーノ(ロッシ)は良いレースをしてたし、ウォームアップはかなり問題があって7位にしかなれなかったのにね。僕の後ろ…4位なら今日のレースとしては良いポジションでしょ。正直な話、1周だけならヤマハ機は好調なんだけど、このフロントタイヤと気温でレースをするのは非常に厳しいんですよ。レース中ずっと(ホンダ勢に付いて行くには)かなりの戦いを強いられました。
今日、ヘレスでの最強はダニですね。ふさわしい勝利ですよ。まぁ、ル・マンやこれからのレースではどうなるか…まだレースはたくさんあるんですから。
【かつてのジベルナウとは違い、なぜそれほど冷静でいられる?】今日のレースには満足してます。冷静でいられるのは、その2つのミス以外、自分は良いレースをしたからですよ。お陰で落着いていられるし、マシンの戦闘力が高まった時には勝利を賭けて戦えるって思えるんです。》
(Source:2013年05月05日Mediaset.it記事より抜粋)
けっこうインタビュアーのベルトラーモさんも、ロレンソ選手の落着いた紳士的な振る舞いについて称賛してたんですが…
そう言えば、ロレンソまぶ達のマックス・ビアッジ皇帝様も、早速、こんなツイートを。
《ペドロサには素晴らしいレースだった!マルケスは攻撃ライダー。ロレンソは良いレースだったし、紳士だった!とにかく、ジベルナウにはロレンソの爪の垢でも飲ませてやりたい。》
Eccellente gara per Pedrosa!@marcmarquez93 arrembante @lorenzo99 buona corsa e gran signore!Cmq Gibernau non vale un unghia di Lorenzo.
— Max Biaggiさん (@maxbiaggi) 2013年5月5日
んでは、その攻撃ライダーことマルケス選手のコメントも読んでみますか。
《タイトル争いの事を考えてたら、最終コーナーでのオーバーテイクはまずやらなかったでしょうね!嬉しいです。今シーズン開幕前の目標は4〜6位辺りだったし、シーズン末までに表彰台を目指す事でしたから。良いレース・ウィークエンドで…特に此処へレスでね。冬期テストでは苦労したコースですから。今回の2位は重要ですよ。
【最終コーナーのオーバーテイクについて】僕は寄りかかろうとしたんじゃなく、追い抜こうとしてたんです。最初に仕掛けた時はかなり膨らんでしまい、あまり危ない事にならないようブレーキをかけたままにしておきました。最終ラップでは、ヴァレンティーノ(ロッシ)とセテ(ジベルナウ)のビデオで覚えた事を実行したんです。ダニ(ペドロサ)も1度、最終ラップでこう言うオーバーテイクをしてた事がありましたよね。100%全力を尽くすよう頑張りました。ホルヘ(ロレンソ)の事は残念です。本当に偉大なライダーだし…でも、僕は『レースでの事』だと思ってます。
クリーンな操縦だったと思うし、こう言うのは何度もあったでしょ。ラストラップの行動ですよ…全力を尽くしてる時のね。僕は素晴らしかったと思ってます。
ホルヘが腹を立てているのは残念に思ってます。ただ、当たり前の事だと思います…もし僕がやられたら腹を立てるだろうから。そう言う行動に対してじゃなく、2位になれなかった事に対してですけど。ホルヘと話したかったんですけど、彼の方は話したくないみたいで。将来的には上手く収まってくれる事だと思うし、腹が立つ事は理解できますから。》
(Source:2013年05月05日Mediaset.it記事より抜粋)
いや〜「ロッシのビデオで覚えた」ってところが、世代を感じさせますな(しみじみ)。
さて、こんな時にちょいと意地が悪いかなってのが『Gpone』サイトでしょうか。
昔々…1997年のアプリリア杯ヘレス戦の映像を引っ張り出してきてるんですよ。
おっと、まず、ソースはこちらね。
(Source:2013年05月05日Gpone記事より抜粋)
でもって、映像はこちら。
観て、お分かりの通り…
まず白ヘルメットがホアン・オリベ選手で、縞々ヘルメットがロレンソ選手であります。
で、今回と似たような感じのオーバーテイクが起きてるんですが…ぶつかりながら抜いて行くのがロレンソ選手の方なんですよ。
同件については、ロレンソ選手も覚えてるそうで、先日の予選後、「オリヴェへの(オーバーテイク)はハード過ぎたな」なんて洩らしてたんだとか。
ちなみにビデオの中のホルへ少年のコメントは、こんな感じであります。
「(オリヴェに)追い越されて、僕はインからもアウトからも(抜き返そうと)頑張ったんだ。そしたら、ぶつかってきたんだよ。あまり正しくない事だけど、レースってこう言うものだと思う。」
あっ、でも『Gpone』サイト記事はちゃんとフォローしてましてね。
「その後、ロレンソは変わった。(2005年茂木戦のアレックス・デ・アンジェエリスとの衝突以来)あまりアグレッシブな操縦をしてはいけないと思うようになったと話しているのだ。」なんて事も書いております。
確かに、10才ぐらいの時のことを言われてもねぇ………