さて、アッセンのフリープラクティス中に転倒して鎖骨を骨折してしまったホルヘ・ロレンソ選手…
当初は、内臓損傷があるかを確認するため48時間様子を見なければ手術はできないって話だったんですが、結局、ご本人のたっての希望で速攻手術が行なわれました。
★アッセンGP第2FPでの事故後、急遽、ホルヘ・ロレンソがバルセロナへと帰国し、骨折した左鎖骨の手術を受けた。
★手術に立合ったモバイル・クリニックのミケーレ・ザーカ医師のコメント。
「手術は約2時間に渡り、手術は難しいものでしたが、一見したところ成功しました。鎖骨の断片を固定するためチタン・プレート1枚、ボルト8個を挿入しました。ホルヘは麻酔から覚めたばかりです。何時間かは患者の容態を診て、術後のリハビリにどれぐらいかかるか判断する事となります。」
(Source:2013年06月28日 Motoblog.it記事より抜粋)
そして…降って沸いた『ロレンソ、アッセン帰還の謎』…
《ロレンソ選手がアッセンに戻って来る。15時にバルセロナを発ち、事故から24時間を経てサーキットへ戻って来るのだ。何時間か前には鎖骨骨折の手術をしたばかり。ヤマハからのプレスリリースのよれば“ホルヘがチームのそばに居たがっている”からだと。》
(Source:2013年06月28日 Motosprint記事より抜粋)
その後、皆がうっすらと期待していた事が…
現実となります。
★ホルヘ・ロレンソが転倒事故より24時間足らずでアッセン・サーキットに戻った理由は、ただ1つ。決勝レースに参加するため。
★ウォームアップ前にサーキット内の医師らにより検査が行なわれ、操縦できるかどうか判断される事となる。ウォームアップ後はロレンソ選手が決勝レースに出るか、更なる検査を受けるかを判断する。
★ミケーレ・マッキアゴデーナ氏(世界選手権メディカルディレクター)のコメント。
「まず診断書と使用されている医薬品を検証し、それから身体面、神経系統のテストを行なう予定です。筋力の強さ、柔軟性、バランスについてですね。」
★決勝レース当日が雨天の場合、ロレンソ選手はレースに参戦しないと決めている。ミール医師も、再び転倒した場合は今シーズン全てを危険にさらす可能性があると話している。
★2011年バルセロナ戦で鎖骨を骨折したコーリン・エドワーズは、同テストをクリアする事ができなかった。
(Source:2013年06月28日 Gpone記事より抜粋)
ロレンソ選手のこの決断が、どんだけ凄いかと言うと…
いや〜ライバルの皆さんのコメントからも良く分かりますなぁ(しみじみ)
ヴァレンティーノ・ロッシ
「100%本人が自分で決める事ですね。走るにしても、辞めるにしても正しい決断でしょう。本人が走りたいかどうか、危険を冒す気があるかどうか、どう思っているかに依るでしょう。」
ダニ・ペドロサ
「走るとしたら、かなりの度胸である事は確かですね。ただ、どんな感じかは彼にしか分からないから。2011年に僕は鎖骨骨折で3戦欠場しなければならず、ムジェッロで復帰した際にはブレーキングに充分な筋力がなかった。何戦か前にヴァスケス選手が同じ問題で断念してたけど…毎回、状況は違いますから。」
マルク・マルケス
「走る事になったら、みんなビックリでしょうね。ただ、操縦できるかどうか判断するための経験が、ホルヘには充分ありますから。」
(Source:2013年06月28日 Moto.it記事より抜粋)
なんか…凄い事になってきましたね…
実はロレンソ選手、2008年の中国戦ではフリー走行中に両足首を骨折し、その後のレースに出て4位になっております。
ちなみに明日、レースに出る場合はグリッド12位からのスタートとなるんですが…
あぁ、そして、ご本人はやる気満々であります。
フェイスブックの方には、こんな自主リハビリ画像が…
と、と、とりあえず…てるてる坊主クリックPrego
そっ、早期復帰を願ったが、大丈夫なのか? 早期ちゃうやろ?
物理的に、強度が保たれるものなのか?
暴れたときなど緊急時、特に。 それに、自分に責任の無い、外力も有り得る。
事によれば、ライダー生命にも関る。
検査をパスするかどうか判らないが。
結局のところ、リザルトしだいで、評価が分かれることになる。
良い結果を残しポイントを多く取れば、賞賛されるし。
悪化させたり、まだ発見されていない損傷が有ったり、転倒したりで、シーズンを棒に振れば、批判される。たとえ巻き込まれたとしても。
外野はそんなもの。
結局、自分自身、後悔を残さないため、可能性をギリギリ検討する、現場での判断を選択したんだろう。この状況、何が勇気なのか、他人の自分にはサッパリ判らん。
むちゃだなぁ。 無事を祈る。