2輪の歴史で、これって今まで無かったの?
『特別企画:倒立エンジン搭載マシン、Nembo 32テスト』
★マシンのモデル名称『32』は3気筒/2リッターを意味し、市販される模様。今回、カステレット・ディ・ブランドゥッオサーキットで、市販モデルの前段階である1,814ccプロトタイプ機が特別にテストされた。
★2008年、同マシンの開発者ダニエレ・サバティーニ氏により、この型破りなエンジンのアイデアが生まれた。以来、マシンは進化を続け、現在2台のプロトタイプ機が実現。今回のテストでは、より進化した方の1台が使用された。
★『32』は公道用バイクであるが、まだナンバープレートや保安部品はついておらず、テストはサーキットのみとなる。エンジンは流動的、規則的、柔軟で、振動は皆無。更にエンジンはフレームの一部となり、フロントの小さなトラスフレームでステアリングと結合し、リアは更に細められシートを支える。エンジン冷却システムは空冷及び油冷、SOHCで単スロットルバルブを採用した。出力は5000回転で180 Nm、140 CV(プロトタイプ)、2000 ccの最終バージョンは180 CVとされる。
★倒立3気筒エンジンのアイディアは重量を高くする事で、操舵にネガティブな影響は出ない。重心をライダーに近づけ一体化する事で俊敏性が向上する。ホイールベースが短く(1,450 mm)、倒立エンジンによりスペースが生じるため、非常に長い(680 mm)スイングアームを採用する事ができ、トラクションに有利に働く事は明白である。
★サスペンションとブレーキ周りに改良が必要だが、マシンはまだまだ開発段階にある。最終バージョンはおそらく来年で、注文生産になるだろう。価格は320,000ユーロ(約400万円)。
(Source:2013年07月17日 Motociclismo 記事より抜粋)
こちらは、昨年のヴィッラ・デステコンテスト2012に参加した時のビデオです。
2輪に限らず、かつてより色々なアイディアが実現しては消えて行った訳ですが…
この32のプロジェクトの将来は分かりませんが、創っている人達は楽しくてしょうがないんでしょうね〜。
ヤマハだって80年代後半には、お尻が熱そうなTZ250後方排気なんて言うのもあったし、ホンダだって、ロン・ハスラムが駆ってたフロントスイングアームのエルフ・ホンダなんかもありました。これは本田宗一郎社長もお気に入りだったとか……なんか分かるよねーその気持ち。
完成真近のプロトタイプにしては、手作り感がひしひしと感じますが、まあこれも良しとしましょう。
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