ロレンソ：僕かロッシか選んでくれと、ヤマハに最後通牒？：2014ムジェッロGP

さっき、急にこんな見出しがイタリア/スペインの各サイトから出ましてね…

Gpone『Lorenzo: mai messo un veto a Rossi』

（ロレンソ：ロッシを拒否した事はない）

AS『Lorenzo niega haberle pedido a Yamaha elegir entre Rossi y él』

（ロレンソ否定、ヤマハに自分かロッシかを選ぶよう頼んだ件）

Motocuatro『Lorenzo: “Jamás he planteado a Yamaha el ultimátum de escoger entre Rossi o yo”』

（ロレンソ：ロッシか自分かを選ぶようヤマハへ最後通牒を出した事はない）

一番上の『Gpone』に関しては、写真も衝撃的だったんで付けておきました。
なぜ、この写真を選んだんでしょうかねぇ…
こう言う笑顔でヤマハに最後通牒を出したんじゃないかって考えたんでしょうかねぇ…
あ、いえいえ、そんなものは出してないそうですよ。
え〜と、じゃ、スペインの『Motocuatro』から、ロレンソ選手のコメントだけ抜いてみますか。

★イタリア『La Gazzetta dello Sport』紙が、ホルヘ・ロレンソがヤマハとの契約交渉の場で、自分かヴァレンティーノ・ロッシのどちらかを選ぶよう最後通牒を発したと報じた。

★2010年にロッシ選手がヤマハに対し、同様の最後通牒を発したのは事実である。その際、ヤマハはロレンソ選手を選び、ロッシ選手はドゥカティへと移籍した。

★ロレンソ選手が同件に関し、本日FP後、報道陣の前で次のようにコメントした。
「実に深刻な事です…一記者が僕について発言すると言うのは理解できるし、何も言いませんけどね。ただ、僕が言ってもいない事を言ったかのように書くなんて…非常に重大な事のように思われますが。今後、同件をどうしていくか…と言うところですね。

それって、やってはいけない事なんじゃないですか…勝手にでっち上げて、さも本人が言ったかのようにカギ括弧で括るなんて。今、ここで捏造だって事を、はっきり言っておきます。ヴァレンティーノ（ロッシ）がチームに居るのは嫌だなんて言った事もないし、考えた事もありませんから。

例えば2012年の中旬、もし僕が本当にヴァレンティーノのヤマハ入りを拒否してるのなら、僕の契約書に但し書きを加えてたでしょう。でも、そう言う事にはならなかった。自分のチームメイトについて気を揉んだ事などないし、僕は常に自分自身にも自分の可能性についても大いに自信を持ってきました。ずっとそうだったし、これからもずっとそうでしょう。むしろ僕にとってヴァレンティーノは、最高のチームメイトですよ。2輪レース史上、一、二を争う優秀ライダーである事を考えても、僕はツイてましたよ。コースで彼を凌駕する事もできたんですから。これは僕にとって自慢できる事です。

でっちあげ発言を記事に掲載するなんて不当な事だと思うが、実のところ、ここまで来るとけっこう笑えますよね。

それから、僕はマシンに乗っていて楽しくないなんて言った事は一度もありません。問題なのは、見出しって言うのは時々、全体の一部を抜き出してますよね。僕にはマルケスやヴァレンティーノ、ケヴィン・シュワンツらがマシンにしがみついて、最高に楽しんですっ飛ばして行く姿など想像できませんね。そう言ってしまえば、カッコは良いでしょう。でも、脈拍200で命を賭けてマシンを走らせてたら、真剣にもなるし、集中してるでしょ…次のコーナーの事を考え、出来る限りもっと速く走ろうとしながらね。
僕は楽しんでないなんて言った事はありません。ただ、かなり異なったタイプの楽しみなんです。もちろん、マシンを走らせて楽しいですよ…でも、笑いながらスタートなんて切れませんよ。」
（2014年05月30日Motocuatro.com記事参照）

あの…上の記事によるとですね…
まず記者の皆さんは同件についてスペイン語で質問したところ、まず、ロレンソ選手は若干ムッとしてスペイン語で答え始め…その後、イタリア語に切り替えて答えてたんだそうです。
やはり、元々の記事がイタリア紙なわけだから、イタリア語ではっきりさせようって事なんでしょうかね。

[amazonjs asin=”B00INIG90Q” locale=”JP” title=”他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)”]