『2015バルセロナGPこぼれ話』
★6月11日(木)のモトGP会見で、ヴァレンティーノ・ロッシやホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケスらが、SBKミザノ戦にワイルドカード参戦するマックス・ビアッジについて、その復帰を祝うコメントを述べていた。また、ロッシ選手はミザノ・サーキットへ観戦へ行くつもりだとも述べた。
6月12日(金)、同件についてマックス・ビアッジが次のようにコメント。
「3人とも本当に親切で…でも、これってただひたすら俺にプレッシャーをかけてるだけでしょ(笑)。幸い、今回の復帰の目標は、できるだけ自分が楽しむことなんで…プレッシャーの大半は自然となくなっていってくれるでしょうけどね。アンタッチャブルで接近不可能なライダー集団がいるってことは承知してるし…とは言いつつも、まぁ、どうなるかね。
トロイ・ベイリスが指標になるでしょう…トロイは2レース参戦して、タイ戦では明らかに良い感じだったじゃない。上位陣が別物スポーツをしてくることは明白だろうけどね。」
★今回のバルセロナ決勝レースのパドックにはケーシー・ストーナーやマックス・ビアッジ、セテ・ジベルナウが姿を見せていた。3人ともヴァレンティーノ・ロッシと『仲良し』だったのだから、ホスピタリティでディナーでも催せばよかったのに。
★ヴァレンティーノ・ロッシが決勝レースでもっと前からスタートしていたら優勝できたかどうか定かではないが、しかし、タイムを見る限りは可能だったのかもしれない。
決勝レース第1ラップでロレンソ選手が首位に立った際、ロッシ選手は1秒033差で5位だった。そして、ゴール時の両選手のタイム差は0.885秒。つまり、第2ラップから最終ラップまで、ロッシ選手とロレンソ選手のペースは大差なかったと言える(実はロッシ選手の方が0.2秒速い)。と言うことは、もしロッシ選手がもっと前からスタートしていたなら、優勝争いができていたのかもしれない。
また、ロッシ選手は第4ラップでは1秒413差で2位だったものの、第12ラップまでに2秒268差で引き離され、その後、またロレンソ選手に接近していっている。この事実からすると、ロッシ選手の方がタイヤがタレてきてから速かったとも言えるが、ロレンソ選手は前からのスタートだったことを別にしても、レース序盤での動きはロッシ選手より機敏だった。
★今回のモトGP決勝レースでは7名の選手が転倒し、アプリリア以外の全メーカーのマシンが転倒していた(アレイシ・エスパルガロ、ニッキー・ヘイデン、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ポル・エスパルガロ、マルク・マルケス、カル・クラッチロー、ジョニー・エルナンデス)。
★モト3クラスの予選で、危険操縦(後追いする相手を探しながらの低速走行)による処罰の対象になる選手が30名ほどいた。今回は警告のみで済んだが、現在、対策となるような新レギュレーションが検討されている。
★モト3クラス参戦中の女子選手マリア・エレッラが今シーズン最高リザルトの15位となり、初の1ポイントを獲得した。
エレッラ選手のコメント。
「物凄く競り合ったレースでした。11人で一塊のグループにいて…本当はもっと上の順位でゴールできたでしょうね。グェヴァラの転倒でグループが崩れて、私は追い上げなくてはならなくなってしまって。その後、アジョに押し出されてしまったんです。本当に面白いレースでしたよ。たくさん学ぶこともできました。この1ポイントのお陰でモチベーションも上がるでしょう。戦って取った1ポイントだし、相応しい1ポイントです…この流れで進み、もっと獲得するためにね。
これまでの何戦かはとても難しかったんです。世界選手権はスペイン選手権(CEV)とは違うから。今回の1ポイントのお陰で自信がついてきました。もっと速い選手とも戦えるのかどうかを見ていくのに役立つでしょう。表彰台とか上位5位以内に入るには辛抱していかないと。難しいですよね…でも上位10位以内なら…ねぇ?」
(2015年06月12日『Motosprint』記事参照)
(2015年06月15日『Moto.it』記事参照)
(2015年06月16日『Moto.it』記事参照)
(2015年06月17日『Gpone』記事参照)
(2015年06月16日『Marca』記事参照)
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【2015年バルセロナGP内輪話】
●ロッシ:予選の乗り切り方…ヤマハ内戦勃発の危機
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