『2015ブルノGPこぼれ話』
★今シーズンのレベルの高さについて、ダニ・ペドロサが次のように語った。
「モトGPのレベルと言うのは、ロッシやストーナー、僕にロレンソ、マルケスや他の選手らで…ずっと高かったんです。ただ、今までとは違い…現在は、四人で戦ってるってことですね…以前は対決するって言ったら、最高でも2人でしたから。だから、こんな風に表彰台に上がるのも難しいんですよ。」
★8月13日(木)、ブルノGP会見前に同GPの運営陣がカルメロ・エスペレータ(モトGP運営会社ドルナのCEO)に、開催50回を祝して記念品を贈った。
また、ブルノGPは経済的な理由により今年の開催も危ぶまれていたが、それも解決し、そのうえ、2016年以降の5年契約も更改された。
目下のところ、選手らが満場一致でコース路面の再舗装を要請しているので、ブルノ・サーキットはそれも解決していかねばならない。なお、最後に舗装工事がなされたのは2008年であるが、同コースは使用頻度が高く、また4輪レースも行われているため、路面の陥没ができやすい。今回は、特に14日(金)、路面温度が50度以上となったため非常に危険な状況だった。
★ブルノ戦モト2決勝レースで2位を獲得したティト・ラバト(下記写真)が、現在の同クラスについて次のように語った。
「全選手、けっこう互角なクラスで…厄介ですね。選手も集団レースができるように学習しないとならないし。できる事を為し…全選手が優勝を狙っているんです。このマシンの限界もちょっとね…もうかなり近づいてますよ…特に今年のタイヤだと。スタートして、マシンのセッティングが良ければ、それなりに簡単で、速く走れます。問題はあの壁を超えることで…ヨハン・ザルコが作ってる壁ですよ。大したことじゃないんですけどね…でも、普通はロスするような所でヨハンの方はちょっと自信があるんですよ…コーナー進入とか…彼の方がフロントに自信があって…このちょっとした壁で、彼の方がもうちょっと走りが良くて、スーパーマンみたいな感じなんですよ…実際のところ、ちょっとそんな感じで…別格なんですよね。」
★8月17日(月)、アレックス・リンスがバルセロナのQuirón Dexeus大学病院で、ハヴィエル・ミール医師により腕上がりの手術を受けた。
リンス選手は数週間前より右腕に強い痛みを覚え、インディアナポリスおよびブルノ戦以降、悪化し続け、17日午前に検査を受けたところ腕上がりと診断された。
リンス選手は今後、シルヴァーストーンGP参戦に向け、リハビリを始める予定。
★ニッコロー・アントネッリ(VR46ライダーズ・アカデミー所属、下記写真)が2016年シーズンに向け、『Ongetta Rivacold』チームと契約更改を交わした。アントネッリ選手は来季もホンダ機でモト3クラスに参戦する。
★ブルノ戦モト3クラスで、ニッコロー・アントネッリが世界選手権キャリア初PPおよび初優勝、初表彰台を獲得した。
アントネッリ選手のコメント。
「正直なところ、予想外の優勝でした。速く走れることは分かっていたけど、まだまだ改善が必要な段階だと思っていたので。でも、優勝だったんですよね…今後もこう言う方向で進んでいかないと。優勝は本当に大感激です。接触戦も上手くなってきたと思うんで、今後はもっと前で走れるよう改善し続けないと。」
【ラスト2周でトップに立ち、そのまま10km走り続けた感想は?】
「うちのマシンが速いってことは分かってました…それはチームの作業が本当に良かったのと、僕の体重のおかげもちょっとあって。プラスアルファが出せる箇所もいくつかあったし、それに、リアの感じが本当に良かったんですよ。だから、こう思ってました…『誰にも抜かれないで第2コーナーに差しかかれるよう、前に進んで行くようにしろ』って。」
【PPと優勝を取って、メンタル的に変わった?】
「大きな大きな重荷がなくなりました…もうほとんど妄想化してたんです。表彰台に全然上がれなくって…でも、オープンマインドにするようにしたら、やっと上がれました。これからも、このオープンマインドを続けて…僕はタイトル争いには加わってないんで、このまま進み続けたいと思ってます。」
【現在のチームと契約更改したことも、今回のパフォーマンスに関係ある?】
「ずっとこのチームと続けていきたかったし、ちょっと前にはもう話は決まってたんですよ。確かに、契約更改の発表後に優勝できたんで、更に良いものになりましたけどね。」
(2015年08月17日『Moto.it』記事参照)
(2015年08月16日『Motograndprix』記事参照)
(2015年08月16日『Motograndprix』記事参照)
(2015年08月14日『PU24.it』記事参照)
(2015年08月16日『AS』記事参照)
(2015年08月17日『Omnicorse.it』記事参照)
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