『ロッシ:傾向を変えていかないと』
★8月27日(木)、シルヴァーストーンGP会見で、ヴァレンティーノ・ロッシが次のように話した。なお現在、総合順位ではロレンソ選手と同点首位(211ポイント)に立っているが、ロレンソ選手の方がレース優勝回数が多いため有利である。
「理屈の上では、ここから最終戦まで、僕よりホルヘ(ロレンソ)向きのコースが多いんで…彼の方が有利かもしれませんね。現在のバランスを崩して、傾向を逆転させていかないと…アッセンやザクセンリンクの時のようにね。今回は防衛戦って感じに見えるかもしれないが、こう言う重要なレースを、単純に被害を最小限度に抑えようなんて気持ちで始めるわけにはいかないでしょう。」
※これまで同コースでロレンソ選手は3勝を挙げているが、ロッシ選手は3位表彰台を1回取っているだけ。
【ここまでの出来は?】
「今シーズン11戦を終えて、同点ポイントと言うのは…ほとんど信じられないようなことですね。ここまで、自分が果たした事や総合首位に立っていることには満足してるが、実質的にはホルヘの方が優勝回数が多いので、彼がトップでしょ(3回対5回)。今シーズン前半に関しては、自分で自分を誇りに思ってます。夏休みに入るまでは13ポイントリードしていたし、最後の方のレースではホルヘを2回負かしているし。夏休み明けは彼が強くなってしまって…インディアナポリスやブルノでは最強でしたからね。彼に付いて行こうと思ったら、もっと速くならないと。」
【シルヴァーストーンのコースは全然好みじゃない?】
「そんなことないんですよ…コーナーも特殊だし、陥没が多く、マシンを上手く動かさないとならないんで難しいコースではあるんですが。全体的には好きなんだけど、なんらかの理由から常にここでは問題が起きてしまうんですよ。2010年は参戦しなかったんです…まだケガしてたんで。その後は2年間のドゥカティ時代があって…2014年には表彰台に上がれたんだけど、マルクやホルヘに付いて行くには足りませんでしたね…ホルヘはここではいつも驚異的だから。2015年は僕も実に安定してるし、おかげで優勝回数が少ない割にはホルヘと同点ポイントだし…でも、もっと伸ばしていかないとね。」
【タイトル争いに向け、けっこう燃えてる?】
「かなりね。ヤマハに復帰した時の夢は戦闘力を取り戻すことだったんですが、できるかどうか確信はなくてね。2014年には総合2位になったけど、実際のところタイトル争いはしてなかったわけで…マルクにかなり引き離されていたから。今年はまた話も違ってきてるでしょ…ヴァレンシア最終戦まで抵抗できれば良いんですけどね。」
【年齢による経験の豊富さは対ロレンソ選手には有利?】
「そうは思いません。今のところ、重要なのはスピードであって、年齢ではないでよ。一番重要な事は、ホルヘはどんなコンディションでも速く走れるってことです…金曜の第1ラップからね。経験や集中力がものを言うのは二の次であって…速さが一番重要なんです。今回も、ホルヘの邪魔ができるよう頑張らないと…ここで最強のマルクもいることですしね。」
※この後、ロッシ選手は他の選手らと同様、フアン・ガルガ元選手の死を悔やんだ。
(2015年08月27日『Moto.it』記事参照)
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【2015年ブルノGP内輪話の続き】
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ロッシに勝負師のギラギラした感じが戻って来そうでワクワクして来ました。
2010年以降の戦績は、ロッシの場合関係ない!ここからが9times Championの本領発揮‼︎