MotoGP

2016アルゼンチンGP【モトGP:予選リザルト&トピックス】

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『2016 アルゼンチンGP モトGP 予選トピックス』

★4月2日(土)、アルゼンチン戦 モトGPクラスの予選が行われた。予報では雨だったが、降らなかった。昨日に比べ、コースコンディションは明らかに改善されているが、汚れていない走行ラインは1本のみである。

★FP4終盤、スコット・レディング(ドゥカティ・プラマック)のリアタイヤが破裂(トレッド部が剥離)。幸い、上手くマシンをコントロールし転倒には至らなかったが、レッドフラッグによりセッションは中断された。
その後、セッションは再開したが、タイヤに関し調査が必要と判断された。
ローリス・カピロッシ氏のコメント。
「事故現場に行った時、コース沿いにタイヤ片が落ちてるのを見ました。それでボックスに戻った際、ミシュランの技術スタッフにFPを中断しなければならないと言ったんです(※この時点でセッション終了の4分10秒前だった)。」

★セパンテストの際も、ローリス・バズ(ドゥカティ・アヴィンティア)のタイヤが破裂している。奇しくも、今回もドゥカティ機である。
フランチェスコ・グイドッティ氏(ドゥカティ・プラマックチームマネージャー)のコメント。
「他のメーカーに比べ、ドゥカティ機の参戦台数は多いんで、そう言うこともあるでしょう。」

★ミシュランが当該タイヤを使用を禁ずるものと思いきや、予選もそのままの使用体制となった。ただし、ミシュランから各チームに『出走する度にタイヤ圧をチェックするよう』要請が出された。

★FP4セッションを中止するには全チームの賛成が必要なため、結局、ラスト4分は実施された。
なお、ヤマハは中止を希望していたのだが、奇しくもセッション再開後、ホルヘ・ロレンソが最初の1周を完走した際に第1コーナーでフロントが切れ込み転倒した。

★ニコラス・グベール氏(ミシュラン)のコメント。
「安全面での問題は皆無です。」

★明日のタイヤ選択に関し、リアに柔らかめタイヤが使用できるのか、それとも安全のため固め一択となるのかまだ分かっていない。

★PPはマルク・マルケス(ホンダファクトリー)の1分39秒411。同コースで3回目のPP獲得。ペースも最高で、優勝候補。最後の出走では、FP3と同様に第1コーナーで転倒。
マルケス選手のコメント。
「T2セクターで苦労してるんです。加速でけっこうロスしてしまって。毎回、0.2〜0.3秒ロスするんで、ブレーキングでプッシュしないとならないんですよ。最後の出走ではちょっと無理したら、フロントが切れ込んでしまって。第1コーナーで2回転ぶってことは、明日はそこでもっと注意しないとならないってことですね(笑)」

★路面グリップが増すにつれ、ヤマハがいつもの調子を取り戻し、2位は、FPでは終始陰に隠れていたヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー、+0.375)。
3位はホルヘ・ロレンソ(ヤマハファクトリー、+0.533)。
午前セッションで動きが良かったのはロレンソ選手で、ロッシ選手は午後セッションの方が良かった。

★ロッシ選手のコメント。
「今日の午後セッションは実に良かったですね。技術スタッフが上手くマシンを調整してくれました。コースの具合がうちに有利になってきてくれて…グリップが増すと、M1機が操縦しやすくなるんですよ。うちはなかなかのバランスですよ。予選に向けては、集中し、確信を持って挑んでいきました。1本目のタイヤで上手くやれましたね(※2本目の間違い)。でも、2本目で最初にミスっちゃって。まぁ、これでOKでしょ。1列目スタートでペースも良いし。ただ、マルケスの方がもうちょっと良いんですよね。表彰台争いを目指していきますよ。」

★ロレンソ選手のコメント。
「スリップ転倒してすぐに予選って言うのは、最高のシチュエーションとは言えないでしょ。同じフロントタイヤで3周も走らなければならなくって…結局、完璧ではなかったですね。でも、昨日よりはかなり良くなってたし。ただ、午後になったら暑くて、ちょっとキツかったですね。」

★ドゥカティファクトリー組はドヴィツィオーゾ選手が5位(+0.787)、イアンノーネ選手が6位(+0.861)。両選手とも昨日よりは速いが、まだ完璧に調整されきってはいない。
ドヴィツィオーゾ選手のペースは悪くない。イアンノーネ選手が若干苦戦しており、マシンを止めるのに苦労している。現時点では両選手ともカタール戦より戦闘力は低いように見える。

★7位マーヴェリック・ヴィニャーレスはいまだコースのフィーリングが掴めていない。

(2015年04月02日『Gpone』記事参照)
(2015年04月02日『Moto.it』記事参照)


『2016 アルゼンチンGP モトGP QP2リザルト』

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『2016 アルゼンチンGP モトGP QP1リザルト』

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『2016 アルゼンチンGP モトGP FP4リザルト』

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POSTED COMMENT

  1. motobeatle より:

    のっけからマルケスがポールタイムを叩きだしたのにはビックリ。
    ロッシは流石ですね。
    大勢が転ぶなか、安定してるし、しかも速い。
    ロレンゾはFPから、とっ散らかってた感じ。
    ダニは安定してたけど、、、
    コースコンディションは少しは良くなったようだけど、取りあえず雨にならなくて良かったですね。

    明日、あまり気温が上がった過ぎたら予選タイムも関係なくなってしまうのでは?
    タイヤ選択とセッティングが何時も以上に重要になると思います。
    ライダーも大変だけど、それを支えるクルーも大変でしょうね。
    それプラス壊れたマシンを直したりと、寝てられないんじゃないですか?w

  2. ステカセキング より:

    ホンダはタイヤが保たないっぽいなぁ。
    マルケスも速いけどバイクが安定してないっすね。
    ヤマハはロッシのバイクが一番安定してたのはウイングないせいでしょうかね。
    ドカティはこれまたタイヤに厳しそう。
    予想一位ロッシ二位ロレンソ三位ペドロサ。
    どないや〜

  3. kai より:

    1コーナーでの転倒多発、タイヤのバースト…トラブルの多い2日目でしたね。
    決勝では何事もなく行われて欲しいです。

  4. maxtu より:

    マルケスはアルゼンチンのコースと相性良さそうですね。でも2度の転倒は少し気になりますが…まぁ予選で学習して本線で発揮するタイプだから大丈夫かな?

    ヴァレはさすがこういうコンディションは強いですね。早くもマルケスと一騎打ちが見れるかも?

    結局タイヤのバーストは圧が原因とされたのか?テストの時はあらぬ疑惑を掛けられたのにね。タイヤ性能じゃなくてパワーでスピン負荷を掛けてしまうDUCATI機とライダーの技量にされてしまいそう。

    なにわともあれ安全第一に。

  5. へも より:

    なんだかんだでいつものメンバーが上位に来て、全体的にもいつものような順位になるもんですね。もう少し波乱があるんかと思っていたんですが。

  6. 111 より:

    BS時代に戻ったようなマルケスのライディングでしたね。ラップタイムが上がるたびにスライド量が減っている感じ。セッテイングを調整しているんだろうな。でもホンダのマシンは皆、路面のギャップで暴れまくってる。まるでアクロバット。サスのセッテイングを固めにして、スライドの調整をしているからかな?あのギャップは14コーナのシケイン??

    グリップのいいミシュラン+砂=BSと似た感じなのかな。違うのは1コーナの転倒の多さかな。たぶん少しバンクさせて強くブレーキングするからフロントが少し滑って、タイヤが斜めのまま抵抗を受けるから、それで切れ込んで転倒している感じ。ハンドルをしっかりホールドしても無理なのかな?

    ドカはスリッピーな路面は苦手だろうな。タイヤがスピンしまくりそうな。だいぶコースが綺麗になったように見えたけど、そうでもないんだ。

    セクターの最速タイム
          T1    T2    T3    T4
    マルケス 28.218* 23.998  24.962* 22.223*
    ロッシ  28.318ー 23.783* 25.111ー 22.370+
    ロレンソ 28.317+ 23.908ー 25.156  22.475
    ダニ   28.502  23.971  25.048+ 22.483
    ドビィ  28.342  23.811+ 25.392  22.535
    ノーネ  28.458  23.937  25.120  22.426ー
    ビニャ  28.568  23.941  25.295  22.486

    マルケスがT2を除いて速い。転倒しなければトップを走るのかな? 長い直線のあるT2でロッシやロレンソがドカ勢より速かったのは、ターン5の360度近いカーブで稼いだんだろうな。マルケスやダニがこのセクタで遅いのは直線が遅いのかな?

    各選手速い所、そうでない所がありそうだから楽しみなレースになりそう。転倒者が多くなければいいけど。

    え!今夜は徹夜!? 早く起きようかな。難しい時間帯。

    • ぽす より:

      常識的なコトとして 単純に
      スリッピーな路面の時はストレートでのパワーが一番重要
      コーナー区間でしか稼げないマシンはアクセルを開けれないのだから

      FP1でヤマハが苦労してるのはそういうことでしょ

    • びあっじ より:

      マルケス+ホンダはそーゆーセッティング。ライディングスポーツ誌でも金安さんがロッシとマルケスの比較をしばらく前にやってましたよ。ダニ・ペドロサだってヤマハ機に比べてリアが浮くシーン多いし。ブレーキングのスタビリティが高くて曲がりにくいのをフロント中心にリア出して旋回させてんじゃないのかな。すべり過ぎないようにそこはトラクションコントロールでしのいでたのが、やっと電制まとまってきたてところじゃあないでしょか。

      • 111 より:

        ライスポの記事は、BS+マルケスでしょう。今回は滑らないミシュラン+滑る砂+マルケスなんですよ。その結果、BS+マルケスのときと同じ感じになったのかなと思っています。

        まだホンダの電制を評価するのは早い感じがします。滑らないミシュラン+滑らないコース+マルケスの走りを見てみないと。。

        • YZR-M1 より:

          同意。

          アメリカはマルケスの得意なコースなので、やはりヨーロッパに帰ってどうなのかですね。

        • びあっじt より:

          まぁ電制の仕上がり具合はヨーロッパ行ってからてのはあるでしょうね。
          グリップ上がってきてヤマハがペースアップしてきてるとこで滑る砂の要素はもう少ないんじゃないかなぁ?
          マルケスはミシュランでも滑らせるセッティングでペース上がってきてるし、車体の素性は変わってないと思いますよ。
          滑りをある程度思い通りに止められるようになってきたのが好調の要因では?
          ところでミシュランて滑らないの?みんなこけてんのは限界特性掴みにくいタイヤて理解してんだけど。

          • YZR-M1 より:

            前はすべって、後ろはすべらないw

            なので、はじめから滑りやすい今回はホンダの特性に合っていると思います。

            今回の事が発端でタイヤの構造がBSの耐熱構造みたいになればホルヘは苦しかもしれません。逆にホンダにとっては吉と出る可能性もありますね。

    • kai より:

      >111さん
      比較データありがとうございます。予選見てもマルケスはT3・T4はダントツに速かったですから、今回はマルケス独走の予感が…。
      ミシュランがスペシャルタイヤを導入・プラクティス追加という処置で、また面白い波乱があると嬉しいです。

      • 111 より:

        わずか30分+WUP20分で、新しい種類のタイアのセッテイングをするのは、いくらワークスでも難しいでしょうね。

        あのタイヤの事故はタイヤのトレッド部分がぶっ飛んだように見えました。構造が硬い新しいタイヤって、カーカスが硬くて変形しにくいからトレッド部分が剥離してぶっ飛びにくいから使うのかな?

        構造が硬くなるとタイヤ自体のダンピング吸収力が減って、増々滑りやすくなりそうですね。FP2のようにホンダ勢が上位を占める展開になる可能性もありそう。。ブレーキング時の転倒も増えそうな感じ。

        転倒しなければ、マルケス優位かな???

    • 111 より:

      あ、ニュースを読み落としていた。
      T2でロスしてるのは加速が原因ってマルケスが言ってる。カタールと同じじゃん! ホンダの電制はカタールの問題を抱えたままなんだ。長い直線での立ち上がり加速を得ようとして、今度はズルズル状態???

  7. maxtu より:

    ミシュランが急遽ソフトとハード使用禁止で新タイヤ導入とか余りにもぶっつけ過ぎてヤバくないの?
    何のための予選だったのか…当日のテストランで明暗が分けられそうな予感。

    • YZR-M1 より:

      まぁそうするしかないですよね。ライダーからしてみれば怖くてたまらんでしょうし・・・でもスペシャルタイヤでホントに大丈夫なのか??それもレースやってみないとわからないでしょうしねぇ。

      構造もコンパウンドも固くなるようなので、確実にヤマハには不利だとおもいますが・・・。

      それにしてもミシュランのインタビューの日本語バージョンにはびっくりしたw

  8. motobeatle より:

    しかし、走行ラインが1本しかないというのは厄介ですね。
    レインコンディションよりタチが悪いかもしれません。
    更にタイヤもそのような状況だし、共通ソフトも各メーカー未だ消化しきれてない可能性もある。
    もちろんライダーは本能的に行こうとするだろうけど。
    コケなければマルケスが勝つと思うけど、どうぞ皆さん御安全にという感じかなぁ。
    せめて今からでもコース清掃した方が良い気がします。
    いかん、ネガティブシンキングかw

  9. ヤマハ より:

    タイヤはワンメイクなんだから安全第一でお願いしたいですね。

  10. horizon より:

    レッドフラッグが続き滑りやすい路面で各選手難しい中頑張ってるのが窺える予選でしたね
    一番速かったのはマルケス
    今出来る限界までプッシュしてここまでやると転倒まで見極めてたのかも

    一番安定してたのはロッシ
    こういうときの対応力と適応力やはりロッシは凄い
    絶対的な速さを譲っても今でもトップライダーでいられるのまさにこれなんでしょう

    ロレンソはこういうフィールドでは明らかに完全プッシュは控えてる感じですね
    冷静に3位狙いでしょうかね
    恐らく今回は無理はしないでしょう

    そして111さん^^
    いつも比較検証ありがとうございます
    参考にさせてもらってます

    予想ではマルケスとロッシのバトルになりそうですが、マルケスが爆発的な速さで逃げ切ってしまう可能性もありそうですね
    転倒しなければ彼の勝ちは揺るがない気がします
    ロッシがプレッシャーになれば転倒し易いのはマルケスの方でしょうからロッシが勝つでしょう
    あるいは熱くなった二人が転倒してロレンソが漁夫の利を得るか…

    とはいえ誰がいつ転倒してもおかしくないレースになりそうです
    まったく予想が外れるかもしれませんね

    • 111 より:

      各セクターの最速タイムなので、潜在的能力を示す目安ですね。レースでは毎ラップ、このタイムでは走れないはずです。タイヤの摩耗もあるし、スリッピーだから転けるかも。それとタイヤが変わって、この最速タイムがチャラになりました。

      でも、路面がスリッピーという点でホンダが有利そうな感じですね。ヤマハが何かタイヤに合わせた対策があればいいのですが、時間がなさすぎですね。何かセッテイングでギャンブルにでるかもしれませんね。

  11. ステカセキング より:

    転倒がなければ決勝はマルケスだろうけど、マルケスは恐らくバイクをプッシュしないとタイム出せないじゃないんすかね〜。
    抑えたペースだと転けてしまうような紙一重のライディングでしたよ。

  12. kents より:

    新タイヤ非常に興味深いですが、何故当日まで出さなかったのか。
    使わなかったのは予選まで使っていたタイヤに比べ強度や耐久性重視で劣るところがあるような気がしますね。
    それを30分の練習とウォームアップで合わせろだなんて。

  13. 鈴菌 より:

    今日は雨模様っぽいけど、ウェットレースだと荒れそうな予感。

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