『2016ムジェッロGPこぼれ話』
★ムジェッロＧＰ後、ダニー・ケント（昨年のモト3チャンピオン、今年はモト2参戦中）がインタビューで次のように答えていた。
【影響を受けたライダーはいる？】
「僕は（ホルヘ）ロレンソの大・大・大ファンなんです。あの滑らかな操縦が好きなんですよ。コンピューターみたいでね。毎周回、コンスタントだし、スイスイ進んでいくでしょ。ソーシャルメディアなんかでファンからかなり批判されてるようで…こう言うのって、ライダーとしては良いもんじゃないんですよ。だから、毎レースで（ロレンソが）やってることを思うと、物凄いなぁ〜と。ライダーとして、最優秀選手の一人だと思ってます。」
★モト2クラス参戦中のヨハン・ザルコ（昨年のモト2チャンピオン）が来月、日本でスズキモトGP機のテストを行う。
現時点でザルコ選手はスズキからのレース参戦契約はしていないが、同テスト終了後、なんらかの進展があるものと見られている。
なお、スズキは既にアンドレア・イアンノーネと契約しており、残り1シートはアレイシ・エスパルガロかアレックス・リンスと見られている。
★スズキのダヴィデ・ブリヴィオ氏（チームマネージャー）が、今後のスズキ機の参戦台数について次のように語った。
「スズキはモトGPへの参戦台数を増やしたいと思っているが、2017年はまだ無理でしょう。私個人としては参戦台数が増えるのは有効だと思ってます。データの収集量も増え、開発のスピードも上がるでしょう。ただ、まだ準備が整ってませんね。2018年の実現に向けて進めている最中です。」
★ドゥカティのミケーレ・ピッロ（モトGPテストライダー、イタリア選手権フル参戦中）は、モトGP機からSBK機と常に各種マシンを上手く乗りこなしている。例えば、今回のムジェッロGPではワイルドカード参戦でデスモセディチGP機に乗り（※予選11位、レース10位）、その前の週のイタリア選手権（CIV）ではSBKパニガーレ機で優勝していた。
ピッロテストライダーのコメント。
「デスモセディチGPの方は良く分かってるんですが、パニガーレは合わせるのが大変で。普段、あまり乗りませんからね。それにイタリア選手権（CIV）の方がモトGPよりプレッシャーが凄いから。モトGPではどんなリザルトでもOKだけど、イタリア選手権はなにがなんでも優勝しないとならないんでね。」
★ムジェッロ決勝戦で転倒、負傷したローリス・バズ（ドゥカティ・アヴィンティア）の代役として、ミケーレ・ピッロがバルセロナ次戦（6/3〜5）に参戦することになった。マシンはGP14機となる。
ピッロテストライダーは既にアルゼンチン/オースティン/ヘレスGPに参戦しており、その際にはGP15機を使用。また、今回のムジェッロGPではGP16機に乗っていた。
★ル・マンGPでは転倒が多かったが、今回のムジェッロGPではモトGPクラスの転倒は少なく、11回のみだった。内訳は次の通り。
FP2：ユージン・ラヴァティ
FP3：ティト・ラバト、ポル・エスパルガロ
予選1：ポル・エスパルガロ、カル・クラッチロー
WUP：アレイシ・エスパルガロ、アルヴァロ・バウティスタ
レース：アルヴァロ・バウティスタ、ジャック・ミラー、ローリス・バズ、ポル・エスパルガロ
（2016年05月23日『Moto.it』記事参照）
（2016年05月27日『Moto.it』記事参照）
（2016年05月27日『Gpone』記事参照）
（2016年05月25日『Gpone』記事参照）
さて、ムジェッロ決勝戦では最終ラップで2回も「負けた」と思ったロレンソ選手…一体、なぜ勝てたのか？
一方、優勝の条件を備えながらも、なぜイアンノーネ選手は3位で終わってしまったのか？そして、ドヴィツィオーゾ選手との確執は？
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【2016ムジェッロGPまとめ その1 ヤマハ】［2016年05月25日 Vol. 92］
●ロレンソ：本人も驚きの大勝利、その要因は？
【2016ムジェッロGPまとめ その2 ホンダ＆ドゥカティ】［2016年05月28日 Vol. 93］
●イアンノーネがっかり：優勝できなかった要因は？
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