スズキ、ハードタイヤも試してはみたが…：2016ブルノGP

『ブリヴィオ：ボックスと連絡が取れないのは危険』

★8月21日（日）のブルノ決勝戦はまたタイヤ選択が鍵となり、フロントにソフトタイヤを選び持ち堪えてた者もいれば、途中でトレッドが剥がれ落ちていた者もいた。
また、ハードタイヤを選んだ者が好成績を獲得していた。

★今シーズン中盤の現在まで、ミシュランタイヤが大きな疑問点になっていることは確かである。

★スズキはマーヴェリック・ヴィニャーレスは9位、アレイシ・エスパルガロはエンジントラブルによりリタイヤした。

★ダヴィデ・ブリヴィオ氏（スズキ・チームマネージャー）が次のように語った。
「当初の感触としては『フラッグ・トゥ・フラッグ』になりそうだったんですがねぇ。うちのライダーはソフトもハードも試してあったんですよ。アウトラップの際、ハードはグリップがないだろうと…ソフトが唯一の選択肢だろうと思われてたんです。それで結局、ソフトでいくことに決めました。コースが乾いてきたらマシン交換になるだろうから…って。でも、そうはならなかったんですよね。」

【『フラッグ・トゥ・フラッグ』ではマシン交換後も、同じタイヤ（※レイン）を履いても良い？】
「2〜3年前まではダメだったが、今は大丈夫です。だから、前後輪とも（レインの）ハードタイヤで再出走することもできるわけですよ。あいにく、ボックスと連絡を取り合うことができないと、（選手とチームの間で）了解は取れませんけどね。ロレンソの所で、そんなようなことが起きてましたよね。簡単ではないんですよ。タイヤ装着は時間がかかるし、再スタート後は速攻でギャップを縮めていかなければならない…何周もかけてられないですしね。残念ながら、モトGPはF1とは違うんですよ。」

【雨が降る度に手探り状態で…】
「まったくねぇ。毎回、状況が違うんですから。去年のミザノではスミスが走り続けて2位になってましたよね。あの時は雨がまた降りだしてたから。ザクセンリンクではマルケスがコースアウトした後に一か八かの作戦に出ていたし、ブルノではクラッチローのハードタイヤが必勝チョイスだったわけでね。うちは常に学習して頑張ってるんだが、毎回、状況が違うんですよ。」

【欠損タイヤで走行し続けるのは危険なのでは？】
「難しい選択でね。もしかしたら黒旗か赤旗を出すことも可能でしょう。イアンノーネのように明らかに四苦八苦してる選手もいましたしね。私の考えとしては、ボックス帰還の判断はライダーがすべきだと思います。ドヴィツィオーゾやロレンソのように、あまりリスクを冒さないタイプの選手は速攻で戻り、もっと『向こう見ずな』タイプは走り続けてましたね。限界ギリギリの状況になってたと言うことは確かですよ。」

（2016年08月23日『Gpone』記事参照）
（2016年08月21日『Gpone』記事参照）

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【ブルノGPまとめ ヤマハ】［2016年08月24日 Vol. 104］

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