『ドヴィツィオーゾ:ドゥカティ機は改善されたが、まだ充分ではない』
★2月17日、フィリップアイランドテスト最終日。アンドレア・ドヴィツィオーゾは7位タイム(ドゥカティファクトリー、+0.699、3日間総合7位)を記録した。
★ドゥカティ勢トップである。
★ドゥカティ勢はセパンテストでは好調だったが、フィリップアイアランドではトラックが不向きで苦戦していた。
★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。
「ちょっと前進したが、去年から抱えているネガティブ面を充分に改善することはできてません。おもにコーナー中盤でもっと速くマシンを曲げていくと言うことです。だから、全てのサーキットで前を走ろうと思ったら、まだ足りないと言うことは承知してます。」
【突如、GP17機が後退したわけではなく、フィリップアイランドでは強みを活かしきれない…】
「ここはトラックのせいで、マシンの限界点のいくつかが明らかになってしまうんですよ。もっと改善していかなければならないと言うことです。この限界点を抱えていても速く走れるサーキットもあるんです。ポジティブな面が他にあって、そこを活かしていけるんですね。でも、ここみたいなトラックだと本当に厳しくって。特に、レースとなるとね。だからこそ、その辺を改善しようと強くプッシュしてるんですよ。」
【もはやサスペンションにちょっと手を入れる程度では無理…】
「エンジニア陣が360度に渡って、マシンに手を入れてるところです。他のエリアは改善できたが、ここの点については不十分なんですよ。この問題を解決できるようなセッティングはないでしょう。ある程度のところまでは行けるが、一緒にしなければならないファクターが色々とあってね。容易じゃないことは分かってます。単独で解決できるような人はいませんよ。皆で作業を進めなければ。」
【そういう点では満足している…】
「うちの働きぶりには満足してます。あと、マシンの乗り心地にもね。戦闘力も上がったし、去年よりもまとまってきてますね。タイムも、出したい時に出せるし。それって重要ですよ。ただ、僕だけでなく…(全体の)状況としては、うちはタイトルを狙いたいと…狙わなければと思ってますから。だから、100%満足していられないんです。」
【ロレンソ選手も苦戦しているが…】
「ホルヘ(ロレンソ)は何年もヤマハ機に乗っていたわけで…大きな変化ですよ。僕の状況とは全く違うでしょう。いくつか問題に遭遇してるわけですよ。他のマシンから乗り換えて、もっと違う感じを期待していた選手は皆、あんな風になるんです。まぁ、乗ってみないことには、全ての細かいところは分かりませんから。とにかく、テスト終了時にはホルヘはいつも乗り切っていって、強い走りをしているでしょ。チャンピオンライダーだし、努力型ですからね。レースでどうなるかでしょう。レースではすべて別物だから。」
【開幕戦のカタールはドゥカティ向きのトラックだが…】
「この2年間、カタールでの戦闘力は高かったですね。おそらく、今年はいつも以上かな。うちは伸びてますから。実を言えば、マルケスとヴィニャーレスも極めて強そうなんですよね。ただ、もちろん、カタールでは優勝目指して頑張りますよ。」
(2017年02月17日『Gpone』記事参照)
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