『ロッシ:いつ優勝できるかはヴィニャーレスに聞いてくれ』
★4月9日(日)アルゼンチンGP決勝戦で、ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)が2位を獲得した。
★金曜FPから不調が続いていたが、いつも通り日曜日のレースでは盛り返した。
★世界選手権350参戦目で223回目の表彰台。
★ロッシ選手のコメント。
「魔法でも何でもない、うちはこう言う作業の仕方なんです(笑)。僕は一歩一歩仕上げていくタイプでね。FPで高速ラップを刻める選手は大勢いるが、僕はいつもレースのことばかり考えてるんですよ。あの順位からするとカタールの時より更に引き離されてるように見えてたけど、実のところ、ペース面ではずっと安定してたんです。」
【いつも通り、レースでは上がってきた…】
「カタール戦より良いレースでしたね。カタールの方が大変でした。今日の方が良い操縦ができてたし、体力面でもより仕上がってきた感じですね。好スタートを切り、最後の最後まで速く走れました。」
【言葉にすると簡単に聞こえるが、舞台裏ではもの凄い作業が…】
「セッティングと操縦の問題なんですよ。つまり、僕はレースに向けて何が必要なのかを把握し、然るべき走行ラインを見つけ出すのが好きなんですよね。多分、他の選手に比べ時間がかかってるんじゃないのかなぁ。しつこいようだけど、FPに惑わされちゃいけないんですよ。今回の方が(上位陣に)接近していたし、うちはペース面に集中してたんです。最終的にウォームアップで、かなり貴重なテストができたんですよ。」
【それは見ていて分かったが…】
「カタール同様、今回も土曜日はイマイチだったが、マシンのバランスがビシっと決まったらブレーキングで大きく前進できたんです。練習走行後はクラッチローと競り合うことになるだろうと覚悟してたが、(レースで)実際に後ろに付いて走ってみたらこっちの方が上だってことが分かったんですよ。マーヴェリックに関しては、彼の方が速かったですね。もっと早くにカルを抜けていたとしても、(ヴィニャーレスに)追いつけたとは思いませんね。」
【カタール3位、アルゼンチン2位…なかなかのものでは?】
「あとどれぐらいで優勝できるかについては、マーヴェリックに聞いて下さいよ(冗)。完璧な冬期オフシーズンを過ごし、ここ2戦も完璧にこなして…マーヴェリックが最速なことは明々白々でしょ。まぁ、頑張りますけどね。」
【今回、改善できた点はオースティン戦で良いベースになってくれそう?】
「実を言えば、カタール戦の後、今回は楽にスタートできると思い込んでたんですよ。すぐの5位〜6位内に入れるかもって。だから、ゲンかつぎってことで今回は何も言わないでおきますよ。まぁ、たった1日速く走れるなら何曜日が良いかって訊かれたら、日曜日を選んでおくのが良さそうですよね(笑)。」
【次戦に向け、士気も高い…】
「冬季シーズンは散々だったが、これまでの長いキャリアからすると、絶対に諦める必要はないって分かってたんで。結局、去年よりもポイント数を稼いでるし、この2戦も最高のレースができていたし。オースティンはこれまでいつも大変だったが、好きなトラックではあるんですよ。去年はマルケスについて行けるペースだったのに、転倒してしまってね。今年は良いレースができるといいんですが。」
(2017年04月09日『Gpone』記事参照)
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