『ペルナット:ヤマハ大打撃、しかも偶然ではない』
★ヘレス決勝戦ではペドロサ&マルケスのホンダファクトリー組が1位/2位を独占し、また、ホルヘ・ロレンソがドゥカティでの初表彰台を獲得していた。
★一方、ヘレス向きと言われ期待されていたヤマハは、ヴィニャーレス6位/ロッシ10位と言う結果に終わり、唯一、プライベートチームでルーキーのヨハン・ザルコがヤマハ勢トップの4位でゴールした。
★カルロ・ペルナット氏(カピロッシ、シモンチェッリのマネージャーを経て、現在はイアンノーネ担当。伊モトGP業界ご意見番)が、ヘレス戦を次のように解説した。
「コーチを付けるって言うのが最近の流行りになってきてるようだね。以前は、なかったことですよ。ロッシが(ルーカ)カダローラをコーチにし始めたでしょ。カダローラは技術面にも心理面にも長けているから。
そして、ロレンソも(ミケーレ)ピッロを置き…最も顕著な例はペドローザのところのセテ(ジベルナウ)ですよ。セテのおかげで、ペドロサは幸せな気持ちで走れるようになったんだから。以前はアルベルト・プーチが付いていたが、神経質で、楽しむようなタイプではなかったからね。
いまやプロレーサー経験者をかたわらに置くって言うのは、流行りなんてもんじゃなく必要不可欠になってきたね。」
【ヘレス戦はホンダの一人勝ちだったと言ってもいい?】
「ペドロサにしろ、マルケスにしろ、ホンダ天下でしたね。マルケスは頭脳プレイを見せ、2位に甘んじて、タイトル争いに向けての貴重なポイントを確保していたし。」
【一方、ヤマハは散々な日曜日だった…】
「大打撃だと思いますよ。ヘレスでこうなるなんて誰も想像してなかっただろうし、そのうえ、ザルコのパフォーマンスを見た日にはねぇ。
タイヤが問題なのは確かだが、責任はエンジニア陣にあるでしょ。特に、この2年間、ミシュランタイヤを経験してきてるんだから。私が思うに、タイヤにマシンが適合しない限り、昨日のような事はまた起こるでしょうね。」
【ロレンソ選手の3位はサプライズだった…】
「ドゥカティにとっては『再生』ってとこでしょ。技術的な転換点だったんじゃないかねぇ。ホルヘ(ロレンソ)やアンドレア(ドヴィツィオーゾ)の愚痴をね…エンジンの作業ばかりするって言ってた愚痴を、チームが聞き入れたってことですよ。
ホルヘが大きく貢献しましたね。優秀でしたよ。誰がヘレスで表彰台を取るなんて思ったってねぇ。」
【スズキがまた酷かったが…】
「イアンノーネでもって、かなりのスランプに陥ってるんだと思うね。以前、エスパルガロやヴィニャーレスが指摘してた通り、電制システムがまだ若すぎるせいでしょ。今は、この状況を受け入れていかないと。」
【ヨハン・ザルコ選手については?】
「その点についてはね、私も含め、この業界では誰もピンときてないんですよ。(モト2)タイトルを2回取ったとは言え、これまで誰からも高く評価されたことはなかったから。まぁ、本人が控えめな性格だからなのかねぇ。
ダヴィデ・ブリヴィオ(スズキチーム・マネージャー)が後悔してるんですよ。ヨハンと仮契約まで結んでたのに、(アレックス)リンスの方にしたんだから。
エルヴェ・ポンシャラル(ヤマハテック3チーム・マネージャー)はウハウハでしょう。自分がヨハンを選んだからってことじゃなく、選手を1人探していたら、思いがけずにああ言う選手を獲得できたんだから。」
(2017年05月08日『Gpone』記事参照)
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