『カリオ:モトGPシートが欲しい』
★ミカ・カリオ(KTMテストライダー、35才、フィンランド出身)が次のように語った。
【2009〜2010年はドゥカティプラマックからモトGP参戦していたが…】
「何年か前の1月に、チームメンバー数名が僕に会いに来たんですよ。寒い朝で、気温がマイナス36度まで下がってたんです。僕以外は、皆、すっかり凍えて、ビビってしまってねぇ。それでゼッケンを『-36』にして、その後、僕のトレードマークになったと言うわけです。」
【125ccとモト2クラスで総合2位を獲得し、アスファルトレースではサーリネンやランシボリに次ぐ、最多勝フィンランド人ライダーだが…】
「そうですね。こっちは氷上レースもあるから。長い冬の間は、そう言うなかでトレーニングするんですよ。まぁ、フィンランドは少々寒いとは言え、2輪への情熱は熱いですから。サーリネンやランシボリ、それから1970年代にフィンランドGPが開催され、国民が関心を持ったおかげですね。」
【2019年からフィンランドGPが再開するが…】
「日の目を見たいって思ってるフィンランドの若手全員のためにも、そうなってくれると良いですね。世界選手権でのトップチームのほとんどは、スペインやイタリア、イギリスや、それからフランス/ベルギー/ドイツ等のもっと近い国々に拠点を置いているでしょ。
フィンランドにも良いライダーは大勢いるが、あまり知られてません。こっちはマーケティング能力があまりないから。だからこそ、2019年のGP開催は重要なんですよ。このレベルのレースだと、このスポーツに不可欠な金の流れやコンタクトが増えますからね。」
【KTMのモトGP機は長く繊細な開発作業の末、リザルトが上がってきたが…】
「2015年11月にRC16機(KTMモトGP機)に乗った時から好印象はあったんですが、その時から始めて、2017年が初フル参戦だと思えば、物凄い進歩だったと言うべきでしょうね。
僕が初乗りした際、マシンは良く止まっていたし、安定感もありました。フロントの信頼感はけっこうなものだったが、コーナーで上手く曲げるのは難しかったんです。去年のオーストリアテストで他のモトGP機と一緒に走った時、うちの初期ベースは良いものだって…どの辺のパフォーマンスを上げていくことができるかってことが分かったんですよ。正しい方向に進んでるわけですね。」
【2017年のKTM最高リザルトはポル・エスパルガロ選手の9位(ブルノ、フィリップアイランド)だが、貴方も10位(オーストリア)と11位(アラゴン)を獲得し、来年はワイルドカード参戦が5回決まっているが…】
「6回かもしれないんですけどね。ライバル陣とパフォーマンス比較は、レースでしかできないんですから。レース用マシンと言うものは全ファクターやディテールをまとめて、折り合いをつけたものだと考えるならば、うちは電制周りやサスペンション、タイヤの保ちに関しては改善しました。」
【2018年の個人的な目標は?】
「もちろん、今後もマシン開発に最善を尽くすことです。RC16機の実力は、現在認知されているパフォーマンスより上ですから。トップ陣にもっと接近して、それを証明したいですね。ワイルドカードだけではなく、自分にはフル参戦できる力があるんだってところを見せたいです。モトGPにフル参戦して、まだまだ速いし、正規選手のレベルなんだってことを証明したいですね。」
【現在のモトGPライダーの中には、かつて貴方に負けた者もいるが…】
「そうですね。例えば、ドヴィツィオーゾやロレンソ、マルケスとか。250ccやモト2時代、彼らを抑えて優勝を獲得したことが良くありました。モトGPのトップ5選手の中にも一緒に走って、僕の方が上だったことがあるし。KTM機に乗って、またそうやって走りたいです。KTMはレースへの情熱が物凄いし、技術的にも人材的にもレーススキルも実にハイレベルですしね。」
【ベテランライダーとして、現在のモトGP機は以前より簡単になったと思う?】
「現在はマレッリ社のワンメイク電制システムにより、ファクトリーとプライベートの差が縮まりましたよね。表彰台争いやトップ10入りできるライダーが増えました。つまり、そう言うことですよ。現在は、トップ10入りが難しくなってるってことです。大勢にチャンスがあるんだから。現在のモトGP機のレベルはかなりのもので、どの順位を獲得するにも厳しい努力が必要だし、第1ラップからゴールまで戦っていかなければなりませんね。」
【兄ヴェーサ・カリオ氏がスーパースポーツにチームを参戦させているが、将来的には貴方もマネジャー業に就きたい?】
「兄の『Kallio Racing Yamaha』はスーパースポーツで優勝・表彰台を獲得し、最高リザルトを出してます。来年も参戦していくでしょう。チームの目標はロードレース世界選手権への参戦でね。モト2クラスから始めることなんですよ。
僕はまだ現役を続けたいですね。まぁ、あと何年かは分かりませんが。ヴァレンティーノ・ロッシが僕よりたった3才上の38才で、いまだにトップを走ってるってことを思えば…あと何シーズンかは僕もできると思うんですけどね。」
(2017年12月07日『Gpone』記事参照)
KTM機は今シーズン末の時点で既に急成長を遂げたと言われてます。
各チームの11月テストについて、さくっとまとめてみました。
詳しくはこちらでどうぞ。
【スズキまとめ:2017ヴァレンシアGP~2018テスト】[2017年12月07日 発行 Vol. 168]
●各チーム:ヴァレンシア&ヘレス、セパンテストまとめ
・ホンダ、ヤマハ、ドゥカティ、アプリリア、KTM
他
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ドルナとしては2019年からフィンランドGP始まるからどっかのクラスにフィンランド人を走らせたいだろうね。でもmoto3走ってたプロッキネン(読み方がわからん、プジョーに乗ってたルーキーの子)もシートが確保できず、2018年シーズンはフィンランド人いないんだよな。
来年の結果次第で…
もしかして‼️