ロレンソ『ビニャーレスにはアプリリア移籍もヤマハ継続も、どちらもリスキーだった』

『ロレンソ：ビニャーレスにはアプリリア移籍もヤマハ継続も、どちらもリスキーだった』

★9月7日、ホルヘ・ロレンソがイタリア衛星放送『SKY』のインタビューで、次のように話した。

【2019年末に引退し、現在、スイスのルガーノでの日常生活はどう？】
「朝、目覚ましなしで起きるって言うのが良いですね。30年間、とにかくあらるゆることを犠牲にしてきて、こうしてなんの心配も義務なく起きるって言うのがね。僕の人生は本当にツイてますよ。」

【ところで、今年のモトGPはどう思う？】
「実に良いチャンピオンシップですよ…選手もマシンもかなり拮抗しているし、モトGP史上初めて全員が高い戦闘力で戦えているでしょ。」

【マルク・マルケスが不調だが…】
「マルクがケガをしたことで、諸々が完全に変わってしまったんですよね。あの転倒がなかったら、今でも彼が勝ちまくってたでしょ。
復帰も早すぎたし…まぁ、後出しで言うのは簡単だけど…。誰でもミスは犯すわけで…それがマルケスであってもね。」

【現在、ファビオ・クアルタラローが絶好調だが、貴方や当時のライバル選手らのようにファンの心を鷲掴みにできると思う？】
「僕はずっと、ありのままの自分でいましたからね。スポーツ選手を観ると言うのは人生の楽しみの1つでしょ…誰の影響も受けず、他の選手の真似をしないような選手を観るのはね。
ストーナーにペドロサ、ヴァレンティーノ（ロッシ）、マルケス、そして僕もそうだけど…皆、かなり個性的だったから。今の若手選手らは、そう言う感じがあまりないでしょうね。まぁ、まだ、僕らの方がそう言う選手らに慣れてないからなんだろうけど。」

【ところで、マーヴェリック・ヴィニャーレスのヤマハ離脱については？】
「（ヤマハとヴィニャーレスが）ベストな関係じゃなかったってことは、別に驚くようなことじゃないですからね。ただ、契約破棄に至るとは誰も思わなかっただろうけど。
マーヴェリックはヤマハに移籍して、すぐに優勝し、その後、戦闘力が落ちていってしまったじゃないですか…そこが不思議なんですよ。
まぁ、はたからとやかく言うのは簡単だけど、やはり、選手と言うのは（チーム内で）、自分が大切にされてると実感する必要がありますからねぇ。」

【貴方も、ヤマハに長く在籍していながら、結局は離脱してしまったが…】
「僕の場合は、また別の理由ですからね。9年間在籍し、もっと違うなにかを…生き生きとできるようななにかを求めたからなんで。
ヴィニャーレスはクアルタラローと組む前から、思っていたようなリザルトは出せてなかったし、諸々が悪い方に流れてしまってたじゃないですか。クアルタラローのように強いチームメイトがいると、メンタル的にけっこうキツいものだから。
アプリリア移籍はリスキーだけど、あのリザルトでヤマハ継続だって、やはりリスキーですからね。自分の価値がどんどん落ちていってしまうのだから。
タイトルが取れるぐらいのポテンシャルがあると感じ、他のチームでそれを実感したかったのでしょ。」

【現在のドゥカティ機については？】
「バニャイアやミラー、ザルコ、マルティンが強いけれど、ただ、マルケスがいないも同然とは言え、今はクアルタラローがいますからねぇ。
ジジ（ダッリーニャ）やあそこのスタッフ全員のためにも、タイトルを取って欲しいとは思いますけどね。」

【モト3クラスではペドロ・アコスタが活躍しているが…】
「アコスタは驚異的ですよね…本当に強いライダーでしょ。まだ16才だけど、なにが起きても不思議はないでしょう。とにかく、運にも恵まれるなら、才能と頭脳は既に備わっているわけですからね。」

【遂にヴァレンティーノ・ロッシが、今シーズン末に引退することとなったが…】
「トラックの中でも外でも、実に賢い人ですからね。どちらの分野でも多くのものを勝ち得てきたわけで…。」

【貴方はモトGPが恋しくはならない？】
「モトGP機のことが恋しいし、特に勝利が恋しいですね。あの感覚が…1〜2日の間は自分が世界の王だって思えるような感覚がねぇ。あれはドラッグみたいなもんだから。」

（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Instagram）

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