『バニャイア:優勝するのに命を賭けたって感じでした』
★9月4日(日)、サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝戦でフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が優勝した。
★ドゥカティ選手としては初の4連勝である。
★現在、総合2位で、首位ファビオ・クアルタラローと30ポイント差に迫った。4戦前のドイツ戦では91ポイント差だった。
★バニャイア選手のコメント。
【現在、絶好調で…今日は楽勝だった?】
「今日は本当に厳しかったんですから…信じてくださいよ。ホームで優勝するのに命を賭けたって感じでした。レース序盤はフロントもリアもグリップがなかったんですから。
第4コーナーに差しかかったら、フロントがロックされてしまい…その次の周回でミラーが転倒し、エネア(バスティアニーニ)も第14コーナーでフロントが流れてたじゃないですか。そうしたら、その次の周回の大曲コーナーで、僕もそんな風になってしまって。
ザワッとしましたよ…速い走りなんてできなかったんですから。」
【どう言う風に考えようと努めていたの?】
「賢く走ろうと…モト2レースの後の路面は、昨日とコンディションが全然違ってたものだから。
でも、燃料が減ってきたら、状況が好転してることに気づき…それで、0.1秒づつ削っていったんですが、ラスト5〜6周のエネアと僕って物凄かったですよね。最終ラップでファーストラップを記録したなんて初めてですよ。」
【今回は、まずヴィニャーレス選手と戦い、その次はバスティアニーニ選手…】
「常に首筋に誰かの気配を感じてました。でも、何も考えず、ひたすら賢い走りをしようと思ってましたね。
走行ラインを塞ごうとはしなかったんですが、コーナー中盤で速い走りをするよう心がけてました…エネアが加速で僕より上だったもんですから。」
【ル・マンでのミスが頭をよぎった?(※バスティアニーニ選手に抜かれた直後に転倒してしまったこと)】
「(笑)あれは良い勉強になったと思いますよ。」
【バスティアニーニ選手の攻撃を恐れていた?】
「恐れてはいなかったです。いつ仕掛けてくるのかと思ってました…この時点でチームオーダーが出るとは思えなかったし、仕掛けてこない方がおかしいと思ってましたね。」
【バスティアニーニ選手は『大曲コーナーで抜こうと思っていた』と言っていたが…】
「あそこで抜ける可能性は低いと思いますけどね。むしろ、その次のコーナーの方が可能性があるでしょう…エネアもマーヴェリック(ヴィニャーレス)も、あそこで追い上げてきてたんだから。」
【バスティアニーニ選手は、どの辺が長所短所だと思う?】
「エネアの長所はコーナーでかなりのスピードを出しつつ、強いブレーキングができるところですね。あと、レース終盤のタイヤマネージメントが上手いところと。
短所は、多分、序盤ラップですかねぇ。」
【現在、総合順位は2位で、首位クアルタラロー選手と30ポイント差だが…】
「まだまだかなりの差ですよね…考えないようにしていきます。毎回毎回のレースのことを考えてる方が良いでしょう。今日みたいに、勝てるチャンスがある時は頑張りますよ。
重要なのは、現在、安定した走りができてるってことだから。」
【タイトル争いについては、いつ頃から考え始めるつもり?】
「ファビオと5〜10ポイント差になったら考えます。総合順位を気にしすぎてミスってしまうと言うのは、既に経験済みだから。今、重要なのは高い戦闘力を保つこと、そして、勝つことでしょう。
むしろ、火〜水曜日のテストに意識を向けてた方が得策でしょうね…来年に向け、かなり重要なテストになるだろうから。
もしかしたら、新マテリアルはアラゴンGPから使えるかもしれないし…。」
(参照サイト:『Gpone』)
3連勝しても世間は懐疑的「本当にバニャイアは強いのか?」…って話は、note『2022 オーストリアGPGPまとめ』でどうぞ!