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2022マレーシアGP【モトGP:決勝リザルト&トピックス】

『2022マレーシアGP モトGP 決勝リザルト』

★10月23日(日)、マレーシアGP モトGPクラスの決勝が行われた。

★総合順位は以下のとおり。
首位バニャイア(258ポイント)、2位クアルタラロー(235ポイント)、3位アレイシ・エスパルガロ(212ポイント)、4位バスティアニーニ(211ポイント)、5位ミラー(189ポイント)、6位ブラッド・ビンダー(168ポイント)

★ドゥカティ

首位フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー、愛称は『ペッコ』)。グリッド9位から好スタートを切り、第1コーナーでは2位に就いていた。
バニャイア選手のコメント。
「人生最高のスタートが切れました…もう、本当に完璧でしたよ。前に出ていくためにリスクも負いましたよ。リアタイヤのことを思うと、マルティンの後ろを走るのはけっこう危険でしたね。
今シーズン7勝目となり、とにかく大満足ですよ。」
チームメイトのジャック・ミラーは6位。

2位エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・グレジーニ、愛称は『ベスティア』)。
バスティアニーニ選手のコメント。
「頑張ってみたけど、あれ以上の力はありませんでした…もうトラクションがなかったんです。良いレースでしたよ。」
チームメイトのファビオ・ディ・ジャンナントニオはリタイア(ルーキー、愛称は『ディッジャ』)。

4位マルコ・ベッツェッキ(ドゥカティVR46、ルーキー、愛称は『ベス』)。
チームメイトのルーカ・マリーニはリタイア(ロッシ異父弟、愛称は『マロ』)。

9位ヨハン・ザルコ(ドゥカティ・プラマック)。
チームメイトのホルヘ・マルティンは転倒リタイア。

※バニャイアvsバスティアニーニ両選手の競り合いがあまりに熾烈で、ドゥカティ幹部陣も抑止しようがなく、ピットボックス内で観戦していたジジ・ダッリーニャ氏(ゼネラルディレクター)が第14ラップに突入した際、ピットレーン脇のモニタースタンドにいるダヴィデ・タルドッツィ氏(チームマネージャー)、パオロ・チャバッティ氏(スポーツディレクター)のもとへ相談しに出向いた。
なお、その直前(第12ラップ)、グレジーニチームはバスティアニーニ選手のピットボードに『Bagnaia』と表示した。意味は不明だが、『バニャイアが優勝しばければならない』ともとれるだろう。
実際、その瞬間、クアルタラロー選手が3位で、ベッツェッキ選手が0.3秒差で後ろに喰い付いていた。もしクアルタラロー4位、バニャイア優勝となれば、タイトル獲得が決まっていたのだ。
なお、バスティアニーニ選手は第11〜13ラップまで首位を固持したが、第14ラップの第15コーナーでバニャイア選手に抜かれた。しかし、ベッツェッキ選手はクアルタラロー選手に引き離されてしまった。
しかし、バスティアニーニ選手が相変わらずバニャイア選手に喰い付いているため、ピットボックス内の緊張も緩まず…しかし、最終的にはミザノ戦の時のように、バスティアニーニ選手が膨らんで競り合いが終わった。

※レース後、タルドッツィマネージャーのコメント。
「チームオーダーは出してません。うちがリザルトを『的中させている』って言うのは、もう辞めにしましょうよ。」

※バスティアニーニ選手の方がやや力が上のように見えた瞬間もあったが、それほど大きな差はなく、両選手とも素晴らしかった。
凄まじいプレッシャーと戦っているバニャイア選手に対し、余計なことを考えるのは失礼だろう。

★ヤマハ

3位ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)。左手の中指根本に微小骨折。バニャイア同様、好スタート。グリッド12位ながら、第1コーナーでは5位に就き、最終的に3位まで追い上げた。もはやタイトル獲得は難しいとは言え、それでも今回のレースを見る限り、わずかながらも希望を感じさせてくれた。
チームメイトのフランコ・モルビデッリは11位(愛称は『フランキー、モルビド』)。

12位カル・クラッチロー(ヤマハWithU RNF)。引退したアンドレア・ドヴィツィオーゾ後任。
チームメイトのダリン・ビンダーは転倒リタイア(ルーキー)。

★スズキ

5位アレックス・リンス(スズキファクトリー)。
チームメイトのジョアン・ミールは19位。転倒。

★ホンダ

7位マルク・マルケス(ホンダファクトリー)。土曜日には「ドライレースになってしまったら、トップ5入りは完全に無理だろう」と言っていた。
チームメイトのポル・エスパルガロは14位。

17位アレックス・マルケス(ホンダLCR)。
チームメイトのテツタ・ナガシマは転倒リタイア。タカアキ・ナカガミの代役。

★KTM

8位ブラッド・ビンダー(KTMファクトリー)。
チームメイトのミゲル・オリヴェイラは13位。

15位ラウル・フェルナンデス(KTMテック3、ルーキー)。
チームメイトのレミー・ガードナーは18位(ルーキー)。

★アプリリア

10位アレイシ・エスパルガロ(アプリリアファクトリー)。ピットボックス内がやや分裂気味なため、シーズン後半で大苦戦してしまった。総合3位を最後まで維持するのは難しいだろう。リヴォラCEOは、この分裂を修復しなければならない。
チームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレスは16位。最悪スタート。

『2022 マレーシアGP モトGP 決勝リザルト』



『2022 マレーシアGP モトGP 総合順位』




(Photo:Motogp.com

POSTED COMMENT

  1. mamamima より:

    クァルタラロの走りに感動した。
    ドカ包囲陣ハンパないな~

  2. ハンス より:

    これは勝ったバニャイアを褒めるしかない。
    クアルタラロは首の皮一枚残ったけれど非常に厳しいな。
    最終戦でクアルタラロが逆転王者になるには優勝が最低条件な上バニャイアが15位以下でないと逆転出来ない。

  3. ・v・ より:

    この間に比べたらまた退屈なレースに戻ってしまった感があるけど、これでクアルタラロのもう優勝以外無い最終戦は楽しみですね。しかしグレジーニの人達のなんとも言えない表情が気になりました。何かあったのかなかったのか。バスティだって優勝してペッコがこけれれば可能性はあったからね。

  4. うに より:

    直接対決といきたかったけど、十分見応えがありました。
    2人ともかなり気合いの入ったスタートと突っ込み。
    高い集中力を維持していた。2人とも素晴らしい!

    ベスティアは十分やりましたね。マルティンはアレがあるから。

    モルビデリはやっと調子が出てきたか? ダブルロングラップペナルティーで11位なら上出来じゃないだろうか。
    アレイシとまたぶつかってたみたいだけど。

    さてバレンシア。
    クアルタラロはかなり厳しいけど、20年はヤマハが勝ってるし、優勝の可能性はある。
    バニャイア15位以下は考えにくいからあるとしたらリタイアか。。

  5. mamamima より:

    バスティアニーニ走りが微妙でしたね。
    いつもの切れがないというか、迷ってるというか・・・
    チーム内でのオーダーまではいかないとしても、今日のペッコは抜きずらいですよね。
    そこら辺が、ちょっと見てる側からするとすっきりしなかったですね。
    いつもだったら、もっとアタックかけるイメージ強いから。
    バスティアニーに推しなだけに、消化不良でした。

  6. うに より:

    そういえばインタビューでベスティアをポカポカ叩くふりをしていたバニャイアがかわいかった。
    最初ぬかれたときも、この状況で抜くか〜?!ってリアクションをしてたし。

  7. ロッシふみ より:

    バスティアニーニ、これは仕方ないでしょう。少なくとも明らかに忖度していると言う風になる事はなかった。こうなるとメーカーを問わず、当事者2名以外はとてもやり辛い。ハマレンシアで、避けられない理由で転倒してペッコを巻き込んだりしたら、キツイ。当事者同士がバタバタやる様な形になればまる方も楽しいけどね〜。今日はファビオにあっぱれ!と言いたい。 前の二人止まったか同じペースで走り切ったファビオは凄い。まだチャンスはある!

  8. maxtu より:

    今回は忖度というより追い上げてくる手負いのファビオから逃げ切ったペッコが全てかと
    その間に誰か居るか居ないかは関係なかった

    本当なら雄叫びあげたり派手に勝利アピールするような喜びだろうに淡々と、かつ周りに感謝をしているペッコはホント好青年
    じっと祈っていた彼女とお似合いだと思います
    これで九分九厘は新王者誕生か
    最終戦は手堅くいくと思うけど、その瞬間を見届けます

    モルビデッリはせっかく良いタイムだしてたのに常習犯?が災いしてペナルティとかねぇ…どうしようもない
    長島も手繰り寄せたチャンスをフイにしてしまった
    これじゃどこからもオファーなんて来ないぞ

  9. こしあん より:

    バスティアニーニはミスがあったし、バニャイアの方が上手な感じしたので抜けなかったとは思うが、、
    決勝中のドゥカティ陣営の話し合いだとか、現在の台数が多かったりっていうのは個人的にシラケる
    低迷していたマシンをベストマシンまで成長させたドゥカティの努力は凄いと思うが
    そろそろ各メーカー4台とかの上限ルール作らないと本当につまらなくなるし、実際メーカー別のタイトルなんて意味なんて無くなってるのが残念

  10. さんぴー より:

    来年のワークスベスティアが政治的に楽しみ…VR勢とバチバチかねぇ。
    ファビオの走りは震えたけど、ペッコはコケる気がしなかった。未決とはいえチャンプの走りだ。
    かつてはあのスズキですらも、やたらと台数揃えてメーカーチャンプだけは獲った事もあった。だからドカカップみたいな現状も、長いGP歴史の歴史の1ページになるのかもしれない。それよりも心配なのは、GPが衰退消滅しちゃうことだなぁ。

  11. 元草レーサー より:

    バニャイヤの1周目の1コーナーの突っ込み、凄かった、あれができる時点で勝負に出てたと思います、
    バスティアニーニとのバトルも、多少のジレンマと忖度がなかったとは言わないが、メーカーオーダーを超えたバトルを制しての優勝だったと思います、

  12. しまうま より:

    ファビオの追い上げに感動した。クラッチロウが言ってるみたいに信じられないようなマシン操作をしているんでしょう。予選であれだけ負けてたのにチャンピオンらしい走りを見せましたね。

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