『チャバッティ:ロッシ失敗はドゥカティに大きな傷を残した』
★ドゥカティのモトGPファクトリーチームは2007年にケーシー・ストーナーがタイトルを獲得し、今年、15年ぶりにフランチェスコ・バニャイアが奪還に成功した。
2011〜12年にはバニャイアの師匠であるヴァレンティーノ・ロッシが同チームに移籍し、タイトル獲得を目指したものの叶わなかった。
★2013年にドゥカティはレース部門の組織体制を刷新し、ジジ・ダッリーニャ(ゼネラルディレクター)やパオロ・チャバッティ(スポーツディレクター)、ダヴィデ・タルドッツィ(チームマネージャー)等を招き入れいた。
★2022年、ドゥカティはモトGP/SBKともに快調で、タイトルの大半を獲得している。
★最近、パオロ・チャバッティ氏(スポーツディレクター、上写真の中央)が次のように話した。
【2013年のドゥカティ組織改革については…】
「まず最初にフィリッポ・プレツィオージ(※ダッリーニャ氏の前任者)が辞める決断をしたんですよ…(ロッシ時代の)2年間が大変だったんでね。
ロッシ&ドゥカティによるパートナーシップは期待が大きかったものの、結局、思っていたような結果は出なかったわけだから…組織側に大きな傷を残すことになってしまったんです。かなり大きなものでしたよ。」
【当時、ロッシ離脱と共に、マネージャーや技術職のスタッフが何名か辞めたそうで…】
「物事が上手くいかず、メディアやパートナー、スポンサー陣からの圧が強くなるとねぇ…そうなるとチームもグループも崩壊してしまうものだから。
私がドゥカティに戻った頃は、ちょっとそんな状況でしたね。それで、2013年末には何名かに辞めてもらう必要があったんですよ。」
【運営も困難を極め…】
「当時、ドゥカティに投資しようなんて人間を見つけるのは、容易なことではなかったから。
それなりの信頼を再構築するのも大変で…そう言うのは、好結果を出さない限り無理ですからね。」
【それが今年は『タイトル総なめイヤー』となり…】
「この10年を振り返ると、よくここまでたどり着いたなと言った感じですかねぇ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
ドゥカティは2016年アルゼンチン事件を忘れないって話は、note『2022 マレーシアGPまとめ』でどうぞ!
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優秀なスタッフの招聘、そしてロッシとのプロジェクトの失敗が、ドゥカティのネガティブな要素を排除する事に起因、その後のハードワークで今年の成功に繋がった事は立派ですごい事だと思うが、電子制御を統一化した事だけはどうしても納得できない。それもドゥカティが使用してたメーカーに統一化するとはナンセンス。そこさえなければ本当にサクセスストーリーなんだけどね…。
マシンに対するロッシ側の提案は何も通らなかった。そういう雰囲気だった、ってロッシ本人が言ってたよ。
そこを改善できたことが、今に繋がる礎だったんでしょ。
ドビも言ってませんでしたっけ?
そう。下手にケーシーが乗りこなしてタイトル取った前例があるからあの頃のドカは堅かったように思いますね。