『クアルタラロー:ヤマハとの契約更改は良かったけど、マシンはもっと期待してた…』
★ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)は2021年に、フランス人として初のモトGPタイトルを獲得した。
2022年シーズン前半は総合首位を固持し、タイトル防衛が確実視されていたものの、シーズン後半で失速し、最終戦まで戦ったものの総合2位に終わった。
★クアルタラロー選手が『Le Monde』の12月25日付けインタビューで、次のように話した。
【2022年シーズンを振り返ってみると…?】
「ディフェンディングチャンピオンとしては総合2位以上の結果を望んでいたけれど、直線コースでのドゥカティ機のスピードには張り合えないってことは、早々にはっきりしてましたからね。
安全面において、こっちにはマージンがなかったんで…シーズンの間ずっと、限界ギリギリの走りをしてました。あの状態で走り続け、フランチェスコ・バニャイアの次になれたって言うのは、充分満足な結果だと言えるでしょう。ただ、嬉しくはないですけどね。
僕やうちのチームがドジってポイントを取り損なうことも何度かあったし…技術的な問題なんかでね。極めつけはタイヤ圧の上昇トラブルですよ。
でも、困難な中でこそ、多くを学べるわけだから。
シーズン中に、ヤマハと契約更改したことは嬉しく思ってます。
結局、それで上手くいくんじゃないんですか…ただ、マシンに関してはもっと期待してたんですけどねぇ。
今年は本当に感動的な年で、僕はベストを尽くしたし、かなり経験を積むこともできました。結果オーライですよ。」
【昨年はフランス人としての初のモトGPチャンピオンになり、メディアからも大注目されていたが…今年は評価がガックリ落ちてしまい…】
「確かに世間の見る目は変わったけど、だからと言って、余計なプレッシャーは感じてないです。
2021年のタイトル獲得は、僕にとってはモチベーションの源って感じなんで。
僕は幼い頃に…7才ぐらいの時に二輪レースを始め、おかげで早くから誰かと競争することに慣れてきたんです。子供の頃、一番怖かったのは、レースに出るためのマシンを確保できるかどうかの方でした。」
【今年は転倒事故が多発し…2020年に骨折したマルク・マルケスは、いまだに完全復活していないが、貴方もそう言う危険について考えたりする?】
「マシンを走らせてる時は、恐怖心は感じないですね。ただ、時速400km近くの時にフロントのグリップが落ちてしまい、ザワッとすることはあるけど。
とにかく、あまり考えすぎないようにしています。転倒を怖がっていると、ゼロコンマゼロ何秒か落ちてしまうから。
いちばん重要なのは、とにかく楽しめるかどうかなんですよ。そうしていれば、最善の力を出せるわけだから。」
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
ヤマハ機がヴァレンシアテストで不調だったのは、新エンジンテストに向いていないコースだから?…って話は、note『2023 ヴァレンシアテストまとめ』でどうぞ!
(2024/11/21 03:38:15時点 Amazon調べ-詳細)