『スプリントレース報奨金問題、いまだ解決せず…』
★2023年より、モトGPクラスに『スプリントレース』が導入される。モトGP選手らは毎GPで、土曜日に短距離レースを行い、日曜日に従来のレースを行う。
★同レースの開催は2022年シーズン中に急に決定したため、各チームと選手の契約金には一切反映されていなかった。
このため、選手陣のマネージャーがドルナ(※運営会社)に報奨金などの授与を訴えたところ、「あくまでもチームと選手の問題」と一蹴された。
★スーパーバイク世界選手権(SBK)では、2019年より同レースを導入している。
★プロマネージャーのシモーネ・バッティステッラ氏(※現在、アルヴァロ・バウティスタを担当)と、カルロ・ペルナット氏(※現在、エネア・バスティアニーニ担当)が次のように説明した。
バッティステッラ
「各選手の契約内容はまちまちなんですが…バウティスタの場合、『スプリントレース』の件は(チーム側に)承認されているので、それに関する支払いもしてもらってます。
モトGPの方でも『スプリントレース』でそれなりの順位を獲得しなたら、収益を還元すべきですよね。もちろん、獲得ポイントに応じて、きちんと話し合ったうえでね。」
ペルナット
「選手は『スプリントレース』で表彰台に上がったら、(報奨金を)請求できる権利があるんですからね。あいにく、この件について選手同士で団結しようって言う動きがないし、メーカー側も同様なんですよ。
唯一、パオロ・チャバッティ(ドゥカティのスポーツディレクター)だけが、皆のことを思って、なにかしら行動してくれたんですが…。
とにかく、各メーカーは『独自に進める』ってことにしてしまったんですよ。」
司会
「そもそも『スプリントレース』の開催については…?」
ペルナット
「こんなの理に適った決定とは言えないでしょ…ただの『思いつき』ですよ。
ドルナが選手を蚊帳の外において何かを決めるなんて…これが初めてなんですよ。とにかく、さっさと決めてしまってねぇ。
(ドルナは)問題をメーカー側に押し付けて…ドルナに抗議すべきはメーカー側だって言うのに…。」
司会
「3月24日にはボルティマオ開幕戦が始まるが…」
ペルナット
「なんとか合意に持っていきますよ…ただ、訴訟沙汰にはしませんけどね。」
バッティステッラ
「各点について、再度交渉する必要があるでしょうね…どの程度、金銭的な余裕があるかを基準にしつつね。
おそらく、報奨金には上限が設けられることになるでしょう。」
司会
「上手く解決しそう?」
ペルナット
「開幕戦までに話はまとまるでしょう。」
バッティステッラ
「私はちょっと心配ですね…。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
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