『ペドロサ:スプリントがちょっと不安…レース目標は立てない』
★4月28〜30日、スペインGPにダニ・ペドロサ(KTMテストライダー、37才)がワイルドカード参戦する。
★4月27日、スペインGPの木曜会見でのペドロサテストライダーは実に落ち着いていて、冗談を言う余裕さえあった。現役時代には見られなかった光景である。
【久しぶりのワイルドカード参戦だが…】
「どうなるでしょうかねぇ…最後のモトGP参戦が2021年のオーストリア戦なんで。
(ヘレスのモトGPは)初体験って人間も多いようだし…チーム内にも初めてのスタッフが何人かいますからね。
今週末について、きちんと組み立てていけるよう頑張ってるところなんですよ…特にタイヤコントロールなんですよね。」
【なぜヘレスでワイルドカード参戦することにしたの?】
「技術部門と一緒に決めました。今年からテストチームが使えるタイヤ本数が変わり(240⇒200本)、レース参戦が重視されるようになったんですよ。レースなら、テストのタイヤ制限は関係ないんで。
あと、モトGPの進行形式が変わったから、KTMが僕でデータを取りたがってるんです。まぁ、それだけじゃないんですけどね。」
【と言うと?】
「テストの時はユーズドタイヤで走り込むじゃないですか…タイヤの本数が充分にないわけだから。でも、レースウィークエンドでは新タイヤが使えるでしょ。
ファクトリー選手と同じような条件で試せるのは貴重ですからね。しかも、テストの時は常に単独走行だから、エアロダイナミクスはきちんと検証できないんですよ…例えば、他の選手のスリップストリームに入った時なんか、かなり変わってきますからね。」
【スプリント(短縮レース)について、どう思う?】
「はたで観てる分には悪くないですよ。ただ、選手のストレスが増したことは確かでしょう。FP1〜2からいきなり速い走りをしなければならないし…時には技術的に仕上がってないこともあるんだから。
とにかく、選手にとってもチームにとっても全てが複雑になってしまってね。エネルギーの消耗も激しいし、マシン作業の時間は減ってしまってるんだし。
とは言え、観ている方にとっては面白くなりましたけどね。」
【今回の目標は?】
「第一目標は新しい進行形式に慣れ、ファクトリー選手ときちんと比較検証できるようにすることですね。
スプリントに関しては、本当にどうなるものやら…コース内の目印をつかんでないんで。どこのサーキットも以前より速くなってますからねぇ。
レースに出るのは嬉しいけど、でも、(順位)目標は特に立ててません。現役を離れると、遅いペースに馴染んでしまうものだから…。」
【ミザノGPもワイルドカード参戦するのでしょ?レース翌日には公式テストもあるのだし…】
「それに関しては、まだはっきりしてません。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
KTM機には好スタートを切れる秘密があるのか?って話は、note『2023 アルゼンチンGPまとめ』でどうぞ!
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なるほどね
全て的確でわかりやすいコメント
優勝、速く走ることが最重要ではないテストライダーがスプリントレースに出るのは怖いと思った