『2023スペインGP モトGP 予選リザルト&トピックス』
★4月29日(土)、スペインGP モトGPクラスの予選が行われた。
★予選2の数分前から降雨。最初は小雨だったが、だんだん雨脚が強くなった。ただ、路面は温度が高かったため、それほど濡れなかった。
選手の大半がスリックタイヤで始めたので第1ラップはけっこう危険で、小雨の中で第10/11/12コーナー進入はかなりの度胸が必要だった。そうこうしているうちに雨は止んだ。
★予選2へ直行は以下の選手である。
兄エスパルガロ、ヴィニャーレス、ペドロサ、マルティン、ミラー、ザルコ、オリヴェイラ、弟マルケス、ナカガミ、マリーニ。
★予選1から予選2へ昇格選手はバニャイア&ビンダー。
★アプリリア
首位アレイシ・エスパルガロ(アプリリアファクトリー)。 1’37”216を記録。ミラーや弟マルケス、マリーニ、ザルコらとPP争いを繰り広げ、途中、ピットボックスからタイヤ交換をするよう指令が出たが、そのまま走り続けた(※アプリリアのパオロ・ボノーラエンジニアによれば、「正しい判断だった」と)。FP3セッション終盤で転倒。ペースも良好。
チームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレスは10位。金曜FPセッションから何度もスタート練習を続けているが、4列目スタートでは…特にスプリントが難しいだろう。
7位位ミゲル・オリヴェイラ(アプリリアRNF、2022年はKTMファクトリー所属)。
チームメイトのラウル・フェルナンデスは17位(2022年はKTMテック3所属)。
★KTM
2位ジャック・ミラー(KTMファクトリー、2022年はドゥカティファクトリー所属)。
チームメイトのブラッド・ビンダーは4位。ペースも良好。かつて、同GPで最後尾スタートで優勝したことがある。
ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサは6位(テストライダー)。混合コンディションで手間取ったが、終盤に追い上げた。第1〜3セクターはPPレベルのタイムだったが、第4セクターで失速した。
21位位アウグスト・フェルナンデス(GASGASテック3、2022年モト2チャンピオン)。
チームメイトのジョナス・フォルガーは22位(テストライダー)。ポル・エスパルガロ代役。
★ドゥカティ
3位ホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)。
チームメイトのヨハン・ザルコは8位。
5位フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー、2022年チャンピオン)。
チームメイトのエネア・バスティアニーニは骨折した右肩甲骨の痛みがひどく、棄権。
9位ルーカ・マリーニ(ドゥカティVR46、VR46ライダーズアカデミー、ロッシ異父弟)。
チームメイトのマルコ・ベッツェッキは13位(VR46ライダーズアカデミー)。
12位アレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ、2022年はホンダLCR所属)。
チームメイトのファビオ・ディ・ジャンナントニオは15位。
★ホンダ
11位位タカアキ・ナカガミ(ホンダLCR)。
チームメイトのアレックス・リンスは18位(2022年はスズキファクトリー所属)。
19位ステファン・ブラドル(ホンダファクトリー、テストライダー)。
正規選手のジョアン・ミールは20位。
チームメイトのイケル・レクオナは23位。マルク・マルケス代役。
※ヤマハと共に、日本メーカーは悲惨な結果となってしまった。今や欧州メーカーは別レベルだと言わざるを得ない。
★ヤマハ
14位フランコ・モルビデッリ(ヤマハファクトリー、VR46ライダーズアカデミー)。
チームメイトのファビオ・クアルタラローは16位(2022年総合2位)。これまで同トラックではPP4回、2位1回を獲得している。
※ヤマハ機は短所を改善することができず、かつての長所すべても失っている。
『2023 スペインGP モトGP 予選2リザルト』
『2023 スペインGP モトGP F予選1リザルト』
(Photo:Motogp.com)