『エスパルガロ:アプリリアはKTMと逆で、FPは速いけどレース本番が…』
★今シーズン序盤5GPでアレイシ・エスパルガロ(アプリリアファクトリー、33才)はレース最高リザルトが4位で(※スプリント)、現在、総合11位である(※首位バニャイアと52ポイント差)。
★冬季テストでのアプリリア機は高評価で、「ドゥカティ機に次ぐマシン」と言われていた。しかし、実際にシーズンが始まったところ、「ドゥカティに対抗できるのはKTM」と評されている。
★先日、エスパルガロ選手が『Motorsport-Total.com』のインタビューで、アプリリア機について次のように説明した。
【アプリリア機の特性とは?】
「アプリリア機と言うのは、ブレーキを緩めて高速でコーナーを曲がって行くと言ったDNAで…単独走行の時は、それが上手くいくんですよ。
だから、FPセッションなんかで、時々、超速で走れたりするんです。でも、日曜レースは別物だから。
FPセッションの単独走行で、速い走りができるのは嬉しいんですけどねぇ。ただ、レースではちょっと大変で…」
【どんな風に?】
「日曜レースの方を改善していかなければならないんですが…オーバーテイクが上手くできるよう、もっとアグレッシブな操縦をしなければならないんです。
アプリリア機の場合、走行ラインをきっちり辿って、マシンを速攻で起こして加速していかなければならないんです。
他の選手らと競り合って、抜いて行かなければならないのだけど…その点に関して、アプリリア機はライバル機と同レベルではないんです。その辺りに手を入れていかないと…。」
【何が問題なの?】
「一番大きな問題は、フロントタイヤのフィーリングですね。上手くブレーキをかけられないし、他の選手みたいに走行ラインを上手く辿って行けないんですよ。
あと、エンジンのトルクがもう少し必要で…そこを改善できれば、もうちょっと『ストップ&ゴー』ができるようになるんですけどねぇ。」
【KTM機については?】
「ブラッド・ビンダーがKTM機で、うち以上の走りを見せてますよね。でも、KTM勢は金曜〜土曜日にかけて、うちみたいに速くはないんですよ。ところが、日曜レースではアプリリア勢をなぎ倒してるでしょ。
とにかく、うちは問題点を解決しないと。KTMは本当に凄いですよ…あの走りっぷりはイカれてるから。
ただ、マシン自体はうちの方が良いと思うんです。だからこそ、ストレスなんですけどね。でも、KTM機だとアグレッシブな走りができてるんですよねぇ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
ミラーが「タイヤの愚痴を言う選手ってのは、先見の明がない!」って言った話は、note『2023 スペインGPまとめ』でどうぞ!
コーナリングマシンなんだねアプリリア。
一昔前のヤマハポジションってとこなのかな。