『グイドッティ:ミラーのおかげでビンダーが成長している』
★KTMのフランチェスコ・グイドッティ氏(ファクトリーチームマネージャー)が、伊サイト『Gpone』の7月4日付けインタビューで次のように話した。
・2023年シーズン前半のKTMの出来具合は、10点満点で7点ぐらいだろう。これまで苦手だった予選を改善し、前半8GPにおいてファクトリー両選手が予選2へ6回ダイレクト進出できた。
・タイヤ選択に関し、以前は極端なものを選択していたが、現在はライバル陣と同様のタイヤが使えるようになった。ミラーがドゥカティ時代と同じタイヤを選ぶため、ビンダーも同様に使いこなせるよう特訓している。
・イタリアGPでビンダーが時速366kmを記録したことに大きな意味はないが、しかし、KTMがエアロダイナミクスに関しても上手く作業していることは証明された。
・今後は決勝戦(長距離レース)でのレースコントロールを改善する必要がある。ポル・エスパルガロが復帰したら、マシンについて更に検証していけるだろう。
★グイドッティマネージャーがファクトリー両選手について、次のように話した。
【ジャック・ミラー加入により、何か変わった?】
「ブラッド(ビンダー)が、まだ理解できてないことがたくさんあると気づいてくれました。
技術スタッフが説明することはできるが、チームメイトが実演してみせるのとでは大違いでね。KTM機である種の操縦ができると言うことが分かり、かなり可能性が広がったようですよ。
ジャックはホンダやドゥカティでの経験があるし、ブラッドはKTMのことしか知りませんからね。そのせいで、操縦に変な癖がついてたんですよ。
オランダ戦でうちはソフトタイヤを使ってたんですが…ジャックがコーナー立ち上がりで、タイヤを温存できるような操縦をしてたからなんです。ブラッドは、うちのマシンでそう言う操縦はできないと思いこんでたんですよ…うちのマシンにしか乗ったことがないものだから。サイスペンションやフレームが他のマシンとは違っていても、挙動は普通なんですよ。
ミラーのおかげで、KTM機に対する先入観が取り除かれたようですね。」
【他の選手陣がブラッド・ビンダーの強さに注目しているが…本人は自覚してるの?】
「あまりゴタゴタと問題を起こさないタイプで…とにかく、すっ飛んでいくもんだから(笑)。
ただ、現在はライディングスタイルを研ぎ澄ませるために、本人が真剣に考えなければならないレベルにきているでしょう。
操縦にある種の癖がついてしまってるんですよ…ブレーキングはかなりアグレッシブだが、もう少し角を取ってスムーズに走れば伸びていけるでしょうね。具体的に説明すれば、本人も理解し、練習しますしね。
絶賛成長中のレースアニマルですよ…今後、かなり危険な存在になると思いますけどね。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
KTMは、唯一、ドゥカティに迫っているメーカー……って話は、note『2023 ドイツGPまとめ』でどうぞ!
ミラーの影響でビンダー覚醒中か。
なるほど合点がいった。
後半戦もトップ陣を掻き回してほしい。
アウグストが残るとまたアコスタが37番つけれないよ。