『ピッロ:マルケスが絶対に優勝できるとは言えないし、いきなり1秒も引き離すなんてできない』
★1月20日、イタリアのリッチョーネでドゥカティグレジーニの『2024年モトGPチーム・プレゼンテーション』が行われ、マルク・マルケスが弟アレックス選手と共に登壇した。
★同プレゼンテーションに参加していたミケーレ・ピッロ(ドゥカティテストライダー)が、次のように話した。
【マルク・マルケスはプレゼンテーションで、どんな様子だった?】
「落ち着いた感じで、冴えてましたよ…ドゥカティ機のポテンシャルがしっくりきたようでね…長いこと苦戦してきたわけだし。
まぁ、今回の挑戦は僕ら全員にとって、大きなチャンスでしょうね。」
【バニャイア選手の2024年版ドゥカティ機と、マルク選手の2023年版は何が違うの?】
「2024年版は単純な改良型なんですよ…ポジティブ面は、ネガティブ面がなさそうだってとこですかね。
2023年版より0.5秒も速いってわけではないです…細かい部分が違うだけですね。とにかく、ライダーがどれだけ信頼感を掴めるかで、差が生まれるものだから。
昨シーズン終盤のディ・ジャンナントニオが良い例でしょ。終盤になって最新機に乗り換えたわけじゃない…マシンに適応していったら、あとは本人のフィーリングが仕上げてくれたってわけでね。」
【マルク選手が『マルティン仕様のマシンに乗りたい』と希望したとか、しないとか…】
「そんなことを言うのは、まだ早いでしょ。しかも、ヴァレンシアテストでは、各マシンを吟味して選んでなんていられないんだし…そもそも、ドゥカティ機のことは何も分からなかったんですからね。
それに、そんな必要はなかったと思いますよ…そもそも、データが全て揃っている型落ち機なんだし、現時点で技術面は二の次でしょ。
本人にとって一番重要なのは、また強い走りができて楽しめるようになることでしょうからね。」
【マルク選手の初優勝は、いつ頃になりそう?】
「かなり浮かれた空気になってるようだけど、ここ数年、ワイルドカード参戦している身としては、『絶対に優勝できる』とは保証できませんね。
現在のモトGPクラスは本当にハイレベルで、バニャイアやバスティアニーニ、ベッツェッキ、マルティンの走りを見ていれば一目瞭然でしょ。
去年はあまり自信がなかっただろうし…それと比べたら、レースでは常に前に出てくるとは思いますけどね。
ただ、いきなり1秒も引き離すなんてことはできないでしょう…昨今のモトGPは、とにかく超ハイレベルなんだから。」
【本人は、どう思っていそう?】
「そう言った諸々を自覚しているようですよ…実際、既に他の選手らについて研究し始めてるんで。まぁ、他の選手らも同様にやってますけどね。
とにかく、マルケスがドゥカティ機に乗るなんて、本当に嬉しいですよ。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
マルティン転倒はマルケスにも責任あり?…って話は、note『ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!
とはいえ、飲み込み適応が早いのが#93の強みなんだよなぁ 開幕ダッシュは狙ってるはず。