『ピッロ:おもり付きで走ってみたら、バウティスタの苦労が分かった』
★3月14〜15日、バルセロナサーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)の『ドルナ・サポートテスト』が行われた。
(※最終日リザルトは記事下にあります。)
★アルヴァロ・バウティスタ(ドゥカティ)が同テスト最終日、16位(-1.399秒)だった。
チームメイトのニコロー・ブレガは首位(1分40秒172、予選用タイヤを使用)だった。
★バウティスタ選手はセッション終了まで残り1時間と言うところで予選用タイヤに履き替えたが、転倒してしまった。
昨年のケガは完治しているもののマシンのフィーリングがつかめず、アクセルを開いた際に上手く曲がれずにいる。
★新レギュレーションによりバウティスタ選手は、今年からフェイクウェイトを積載している。
★同テストで約4年ぶりにドゥカティSBK機に乗ったミケーレ・ピッロ(テストライダー)が、次のように話した。
【今回、貴方もフェイクウェイトを積載してみたそうで…】
「僕用のマシンを2台用意し、フェイクウェイトを試してみたんですが…やはり、マシンの特性が変わってしまうんですよね。
重量が増すと言うことは質量も増すわけだから、ブレーキングや方向転換が大変なんですよ。
だから、その辺をなんとかして、戦闘力を最大限に上げるよう作業しているとこです。」
【バウティスタ選手と話し合ってみた?】
「もちろん。『重りに関しては…僕なら、片足切ってしまうかな(冗)』って言っておきました。
冗談はともかく、2人で検討はしてみたんですが…アルヴァロの苦労は良く分かります。
本人の身体の具合が100%じゃなかったと言うことも影響してたんで、早々に戦闘力はまた上がるでしょう。
彼の操縦はモトGPスタイルで、ブレガとは異なり、ピックアップがかなり鋭いんですよ…ブレガは操縦に関しては丸いんでね。とは言え、バルセロナで優勝を狙える手札は揃ってると思いますよ。
アルヴァロの方は、重りのせいでかなり頑張らなければ…。僕らとしては、アルヴァロが色々と楽になることを目標に作業していきますよ。」
【パニガーレV4R(ドゥカティSBK機)は、4年前とかなり変わった?】
「ドゥカティV4R機と言うのは、率直で簡単なマシンだと思うんですよ…物凄いポテンシャルまで到達できるんです。
4年前のと比べると、現在は確かにバランスが取れてますね…どの選手が乗っても、高い戦闘力を出せる可能性があるんで。当初はアルヴァロだけでしたからね。
現在はブレガやイアンノーネ、ペトルッチもかなり強い走りをしているでしょ。」
★なお、SBKカタルーニャラウンドは3月22〜24日に開催される。
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
それは逆に今まで優遇措置を受けてたとも取れるワケで・・。
総重量ではイコールコンディションになったんでしょうけど、バイクは身体の質量を使ってコントロールするので、今回のバウティスタの様に身体の質量対マシンの質量のバランスがかなり不利に働くと大変でしょうね。
武器だった軽さがウェイトを積まなければならなくなったら重量不足で思うように曲げられなくなった感じですかね