MotoGP

ホンダLCR『ライダー交渉よりも、まずマシンをなんとかしないと』チェッキネッロ

『チェッキネッロ:ライダー交渉よりも、まずマシンをなんとかしないと』

★4月28日(日)、スペインGPのモGP決勝でのホンダ勢リザルトは以下のとおり。

12位ジョアン・ミール(ホンダファクトリー)
14位タカアキ・ナカガミ(ホンダLCR)
16位ステファン・ブラドル(テストライダー)
17位ルーカ・マリーニ(ホンダファクトリー)
※ヨハン・ザルコは転倒リタイア(ホンダLCR)

★4月29日、ヘレス公式テストの最中、ホンダLCRのルーチョ・チェッキネッロ氏(チームマネージャー)が次のように話した。

【今日のテストでは、どのようなことを…?】
「選手らの乗り心地を向上すべく、エアロダイナミクスについて各ソリューションを試していました。あと、操舵性とグリップに関してもですね。それから、サスペンションの調整作業も色々とやっていました。」

【今年はコンセッション(優遇措置)が適用されているわけだから…エンジンについて、何か新しいものとか?】
「うちには何もないですね…ファクトリーチームの方に新マテリアルが投入されているかは分かりません。」

【新フレームが投入されていたようだが…】
「固さの異なる各種フレームの分析作業を、がっちりやってるところなんですよ…この点を開発すべきだと気づいたもんですから。」

【ステファン・ブラドルのパフォーマンスについては?】
「全体的に見れば、OKですよ…タイムはファクトリー選手らと互角だったし。普通なら、1秒ぐらいギャップがあるなんですからね。
だからこそ、うちはホンダHRCから『ブラドル版マシン』のテストを任されてるんですから。」

【日本サイドは懸命に作業を進めているようで…】
「まったくもって、あの姿勢は特筆すべきでしょうね。今は現行機の作業と、改良プロジェクトも手がけていて…とにかく迅速ですよ。」

【バルセロナでのテストはファクトリーの両選手だけだったが…】
「資材の全てをアメリカからヨーロッパへ移送しなければならず…ロジスティクスの問題から、(テスト参加を)断念したんです。
ル・マンの後はムジェッロが控えてるわけですが…また重要なセッションになるでしょうね。セッティングだけではなく、新マテリアルにも焦点を当てることになるだろうから。」

【マシン開発は、まだ先が長い…?】
「私としては、短期間で解決できたら嬉しいんですけどね…あらゆる努力にも関わらず、自分達のマシンが最後尾を走ってるのは受け入れがたいものだから。
なんらかの前進があることを祈ってます…17〜19位が、12〜15位ぐらいまで上がってこれるようにね。」

【ドゥカティから移籍してきたヨハン・ザルコについては?】
「これまで組んで仕事をしたことがなく、(2019年に)3戦一緒にやっただけなんですが…
よく、『変わった性格だ』と言われているが、あまりピンとはきませんけどね…今のところ、癇癪なんかも起こしていないし。
思っているようなタイムが出ないと苛つくことはあって…例えば、昨日の決勝では、もらい事故で転倒してたじゃないですか。まぁ、(ザルコの性格については)メディアが誇張して書きたててるだけなんですよね。
全体的に見ると、意見が食い違った際はがっちり反論しまくるものの、その数分後に気持ちが落ち着けば、良識的に考えられるようになるって感じですよ。
ザルコと一緒に作業をするのは良いもんですよ…経験豊富だし、今後に向けて心の支えですから。」

【選手との契約交渉については?】
「ザルコとは2年契約なんですが(2025年末まで)、ナカガミは違うんですよ。2025年に向けてホンダと打ち合わせする予定なんで、現在、契約更改について討議しているところです。
ナカガミの去就については、まだ時期尚早でしょうね…他に優先すべきことがあるのだから。当然、リザルト低迷は彼の責任ではないのだし。
2020年のヘレス戦では4位を獲得してるんですからね。ところが、今年は下位になってしまい…。マリーニにも同じことが言えますね。
選手交代を検討する前に、まずはマシンをどうにかしないと。」

(参照サイト:『Gpone』)

POSTED COMMENT

  1. hide より:

    「固さの異なる各種フレームの分析作業」かあ。
    確かに溶接個所の違うフレームを持ち込んでたみたいですね。
    SBKの方でも、HONDAライダーはとにかくコーナー出口でアクセルを開けられない(横にスライドするだけ)と言ってるし、同じような問題なのか・・・
    そういえば、最近HONDAのスイングアームの話題が出ないなあ。

  2. グゥちゃん より:

    タカにまだコンペティティブなスピードがあるうちに開発ライダーに指名して、ワイルドカードに出てもらいながら、国内でもガンガンテストするしかないのではないかな。負荷をかけるけど現状を脱却するには、それぐらいやらないと厳しいのでは。

  3. えいぼう より:

    2020年のアラゴンでの中上さん初ポール。正直うれしかったな。G+予選の録画、まだ残してあります。またそんなときがくること望んでるけど・・・ HRCさん・中上さん、頑張ってください。

  4. NSR50 より:

    JSBのCBRは軒並みTSR製のスイングアームを使ってるけど、TSR製の方が剛性が低くてしなるのでその方が乗りやすく、キットパーツは剛性が高くてグリップさせにくいらすい。
    昔からホンダのシャーシはガチガチで固いっていうのが定番だったから今もその性格を引きずってるのかな?

  5. きゃめる より:

    このテストでもスイングアームからFフォークまで、電子デバイスやらシャシーまで各種用意してテスト敢行してる情報見ましたよ。
    旋回性高めるほうを最優先にして、その答えが見つかったとか書いてましたけどね。一歩前身のようです。

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