マルク・マルケス、契約交渉ウラ話『僕の提案がドゥカティに拒否されたので、次の計画に…』

『マルケス、契約交渉ウラ話：僕の提案がドゥカティに拒否されたので、次の計画に…』

★マルク・マルケス（31才）は2013年にホンダファクトリーからモトGP昇格し、同年と2014年にタイトルを連覇した。2015年は総合3位だったが、翌年から2019年までタイトルを再連覇した。
しかし、2020年開幕戦の転倒で重大な骨折を負い、その後、苦戦が続き、2024年にドゥカティグレジーニに移籍した。

★今年6月、ドゥカティ側がマルク・マルケスを2025年よりファクトチーチームに昇格させることを公表した。。

★6月27日、オランダGP木曜会見でマルケス選手が次のように話した。

【貴方は早々にドゥカティ機に適応し、ファクトリーチームに入りたいと言う目的が達成され…】
「去年から明確な計画を立てていたんですが、最終的に完璧に進みましたね。」

【チームメイトとなるバニャイア選手とは、まだ話をしていないそうで…】
「ええ、でも、ドメニカーリCEOやジジ（ダッリーニャ）らとは…ドゥカティのグループ全員とは話をしてますから。公表前に何回か電話をもらい、とにかく、猛スピードで話が進みました。
イタリアGP決勝戦の後…6月2日の夜に（決定を）伝えられました。29日（水）には、『まだ何も決まっていないから、どんな噂を耳にしても気にするんじゃない』と言われてたんですけどねぇ。」
（※イタリアGP開始前はマルティン選手のファクトリー昇格が決定している様子だったので、マルケス選手がプラマック移籍拒否を公言したことで流れが変わったのだろう。）

【当初の交渉では、別の案も出ていたの？】
「グレジーニチーム継続で、マシンは最新機に乗りたいと…僕の方から提案してました。でも、それは（ドゥカティ側に）却下されたので、別の計画を進めることにしたんです。」

【なぜドゥカティは貴方の提案を却下したの？】
「それは向こうに訊いて下さいよ。僕はトラックで全力を尽くすだけなんで…自分の価値を上げられるのは、そこでだけですからね。」

【ファクトリー昇格後の貴方のチーム体制については？】
「現在のバスティアニーニのチームを、90％引き継ぐことになります。」

【ホンダからグレジーニに帯同したメカニック（※ハヴィ・オルティス）については？】
「一緒にファクトリーチームに移ります…それ以外については、ドゥカティを信頼するしかないですね。とにかく、2年前からチャンピオンチームなんだし。
僕を信じてくれた人達を信頼しますよ…最大限のサポートを提供してくれるでしょう。」

【ファクトリーシートを賭けて戦ってきたホルへ・マルティンについては？】
「僕は求め続けてきたものを手に入れました…スポーツでも人生でも、自分本位になる必要があるものでしょう。
まぁ、確かに可哀想なことになってしまいましたけどね。昇格する資格はあったのだから…その資格がある選手はたくさんいますよね。
とにかく、他人のことは気にせず、自分のことを考えて全力で頑張るべきなんですよ。」

★その後、マルケス選手はスペイン『DAZN』のインタビューで次のように話した。

【実は貴方は、KTM/アプリリアへの移籍も真剣に検討していたそうで…】
「真剣な申し出があったので…僕のC案になってました。当然でしょ…どちらも欧州メーカーで現在好調なんだし、作業メソッドも素晴らしく、ここ数年で進歩してきてるんですから。
レース優勝もしているのだから（※アプリリアのみ）、現実的なオプションですよね。」

【現在、貴方は総合3位だが…今後、タイトル獲得の可能性はある？】
「少なくとも1回はあるでしょう。」

【バニャイア＆マルティン選手は、どちらが強敵？】
「今はペッコ（バニャイア）の方ですよね…メンタル面が安定していますから。そこは重要なんで。
あと、リザルト面でも勢いが出てきてるじゃないですか…今後、どうなるかは分からないけど、脅威的ですよね。」

（参照サイト：『Corse di moto』）
（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：　Instagram）