クアルタラロ『今は気持ちのコントロールができるようになった』

『クアルタラロー：今は気持ちのコントロールができるようになった』

★ファビオ・クアルタラロー（25才）は2013/2014年にスペイン選手権（※現ジュニア選手権）で2年連続タイトルを獲得し、2015年には規定年齢に達していなかったにもかかわらず特別待遇でモト3デビューした。
当初は『第2のマルク・マルケス』として注目されていたが期待に見合うリザルトが出せず、2018年に『Speed Up』チームからモト2参戦した際、遂に初優勝を獲得する。
2019年にはヤマハペトロナスチームからモトGP昇格し、表彰台を7回獲得した（2位5回、3位2回）。2021年にヤマハファクトリーに昇格し、同年タイトルを獲得している。

★2024年シーズン前半の9GPで決勝最高リザルトはポルトガルGPの7位であり、現在、総合15位（44ポイント獲得）に就いている。

★7月22日に公開された動画インタビューで、クアルタラロー選手が次のように話した。

【二輪レーサーになったきっかけは？】
「父の影響です…昔、父は二輪レーサーをやっていて、ヨーロッパ選手権や世界選手権にもちょっと出ていたんですが、資金難で辞めてしまったんですよ
でも、僕が4才の時、オートバイの操縦が上手いことに父が気づいて…その辺りからレースに出るようになって、その後、どんどんレベルが上がっていきました。
フランスはスペインと違って、オートバイってほとんど見かけないんですけどね。」

【子供の頃はトレーニングやレース参戦のため、お父さんと一緒に年間最大10万kmの移動をこなし、時には車中泊もしていたそうで…】
「父は月曜から金曜日まで普通に働き、週末になると僕のトレーニングに付き添ってくれました。
そのうち、モト3クラスにデビューでき…資金に関しては、自分達の持ち出しかスポンサーを見つけるかのどちらかで…当時、支援してくれる人がいたんで、10万ユーロ（※1660万円）以上も提供してもらいました。」

【2021年にはモトGPタイトルを獲得したが、それ以降、苦戦し続け…】
「負けるってことを、少し学ばなければなりませんでしたね。去年が一番大変で…チームとゴタゴタしてたもんですから。良い時期もたくさんあったけど、今は苦戦中ですからね。
毎年、タイトル争いをするのが普通だと思っていたのに、今は9〜10位争いをしてるんですから…最初の頃は最悪の気分でした。
今は気持ちのコントロールができるようになったし、特に負けた時のコントロールができるようになりました。
とにかく、常になにかしらポジティブなことが吸収できるものでしょ。こう言うことから、学んでいこうと思ってます。」

［　後半に続く　］

（参照サイト：『Corse di moto』）
（Photo：Instagram）