『ザマーニ:ヤマハはいつ復活できるのか?[後半]』
★8月20〜21日にヤマハがミザノサーキットでモトGP機のプライベートテストを行い、ファビオ・クアルタラー&アレックス・リンスが走行した。
また、カル・クラッチロー(38才、テストライダー)の代役としてアンドレア・ドヴィツィオーゾ(38才、2017〜19年にモトGP総合2位)も走行した。
★8月24日、イタリア人記者であるジョヴァンニ・ザマーニ氏(イタリア衛星放送『SKY』ピットレポーター)が、いつヤマハが復活できるかについて次のように予想した。
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《ドヴィツィオーゾの貢献
ここ最近のヤマハの動きとしては、負傷したカル・クラッチロー代役に、とりあえずアンドレア・ドヴィツィオーゾをテストライダーに起用していた。
ドヴィはまずムジェッロで試乗してみて、いまだモトGP機を乗りこなせるかどうかを確認し、その後、ミザノで本格的にテストライダー作業を始めていた。
明らかになっている話によれば、好タイムを出したらしい…既にセッティングの重要改善を試し、今後の道筋を探り当てたたとのこと。
ただし、こちらも速攻で全てを変えることなどできない。とは言え、ドヴィのようなライダーならば、開発にかなり貢献できるだろう。
ヤマハは投資を惜しまない、V4エンジン変更か?
ヤマハ機は並列4気筒エンジンが限界点になってしまっているのではと、大勢から指摘されている。
リン・ジャービスでさえ、2027年のレギュレーション改革に向け、エンジン形式を変更する可能性を排除していないのだ。
ただ、並列4気筒からV4エンジンに変えた際、どれほど利点があるかは定かではない…もちろん、V4エンジンの方が横幅が狭いため、エアロダイナミクスへの影響は少なく済むが。
とは言え、V4エンジンだとゼロからのスタートになるのだから、ライバル陣に追いつくにはかなりの時間がかかり、今以上に差が広がってしまうだろう。
ただ、ここ数ヶ月の間、『ヤマハは投資を惜しまない』と言う事実が見えてきている…2027年にはレギュレーションが変わると言うのに、投資を続けているのだ。
これはポジティブなことだろう。
いつ復調できるのか?
では、結局のところ、いつヤマハに復活の兆しが見えてくるのか?
私の考えでは、2025年シーズン中盤だと思う。その辺りならば、成功と言って良いだろう。》
[ 完 ]
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)