『SOSエスパルガロ&ビニャーレス:アプリリア機の問題が再燃』
★9月6〜8日、サンマリノGPが行われ、モトGPクラスのマーヴェリック・ヴィニャーレス(アプリリアファクトリー)が予選11位、スプリント11位、決勝16位だった。現在、総合7位(−173ポイント)。
★チームメイトのアレイシ・エスパルガロはが予選13位、スプリント12位、決勝はリタイアした。現在、総合9位(−193ポイント)。
★今回はアプリリア機に、昨年のタイGPで発生した放熱問題が再燃し、スプリント後には両選手とも指摘していた。
★エスパルガロ選手のコメント。
【マシンからの放熱が酷かったそうで…】
「本当に酷い熱さで、僕もマーヴェリックもレース終盤は限界ギリギリの状態でした。
とにかく変なんですよね…今まで、こんなに熱くなったりしなかったんだから。放熱においては、新カウルの方が以前のより悪くなってしまったようで…
今後のレースに向け、ちょっと心配なんですよ。」
【今後はアジア/オセアニアGPに突入し、暑さが増すが…】
「僕が熱いって感じる時は、車輪やブレーキ、あと、オイル等々…とにかく、マシンのハードウェア全てが熱くなるわけだから。これは何とかしないと…。」
★ヴィニャーレス選手のコメント。
【マシンからの放熱が問題になってるそうで…】
「問題は直線コースなんですよね…首周りが熱くなってくるんで。5〜6周走ると、もう息もできなくなってしまうんです。」
【今後はアジア/オセアニアGPに突入し、暑さが増すが…】
「インドネシアは大丈夫なんですよ…長い直線コースがないから。(コーナーでは)あまりマシンに密着しないでしょ。
ただ、タイがねぇ…長い直線コースが続くから。いったい、どうすれば良いものか…厳しいでしょうね。
他のアプリリア選手のことは分からないけど、今まで僕はこの問題で悩んだことってなかったんですよ…でも、今は苦痛で。
特に呼吸問題がね。それで集中力が途切れてしまうとねぇ…とにかく、息ができないんだから。
問題は、フリープラクティスの最中は気づかないことがあるってことで…レース本番になると起きてくるんですよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
直線で息ができない暑さって相当ですね。昔の全日本みたいにカウルに穴を開けてみますか?
車体見て回すと、エアロの形状が先進的というか、空気の流れを意識しまくってるな!と思える作り込みですよね。たしか2年前ぐらいからフェラーリから空力担当のエンジニアを招集して、その成果が出てきた現れかと思いますが…。狙った効果の副産物で悪いものまで引き出してきましたかね?
タイヤの熱入れも上手くいってないらしいから、バランス崩しちゃってますよね。
カウルに穴開けたら空気の流れも変わって走行にも影響が出るかも知れないですね。それくらいの対策案なら検討されてそうだし。
エアロダイナミクスを追求するあまりにパイロットの快適性が損なわれてしまう症例て
確かHRCにも発生してた様な。放熱対策も大事なんですよね。恐らくダミータンクに伏せた時
ラジエターとエンジンから吹き上がる熱風が素肌が唯一剥き出してる首回りに襲ってくる感じか。
くすなくともライダー的にはインナーにコンプレッション系のタートルネックでも着て、素肌の露出度を
減らして凌ぐしかない様な。後はバイク的にはエアーインテークでトップブリッジ周りを熱放出する
しかないかな。
市販車の話だけど、アルミツインスパーフレームに水冷4気筒で真夏の渋滞路で電動ファンが回った時の熱気の吹き上がりたるや凄かったからなあ…空冷エンジンのバイクに乗り換えたぐらいだから。
それを思うとMotoGP機なんて熱の発生は想像もつかないレベルなんだろう。
今は機械の進歩ばかりに目が行きすぎて、マン・マシン・インターフェイスが置き去りにされてる感はあるよなあ。
そんな時は全裸にツナギですよ
ん…?息ができない位暑いって俺は温度高いサウナ入ってる時なんかの息吸ったら鼻とか喉が焼けるような暑さの感じをイメージしたんだけど違うの?
ツナギをどうのこうのとかインナーがとかでは無い方だと思ったけど
motogpマシンにおいて熱問題ってどのメーカーでも重要課題なんだけど、ウイングなどで強力なダウンフォースを発生させてしまうとアッパーカウルとスクリーンの影響でメーター廻りに負圧が発生してしまってエンジンからの熱を吸い上げてしまうんよね。アプリリアはダウンフォースが強いから尚更なんだと思う。ドゥカティなんかはアンダーカウルから積極的にエアを取り入れて後ろに流してるけどね。外側の空気の流れと内側の空気の流れのバランスをとっていかないといけない。