『マルティン:頭の中で去年の亡霊がチラついて…』
★9月29日(日)、インドネシアGPのモトGPクラスでホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)が、決勝で優勝した。現在、総合首位(366ポイント)。
★土曜スプリントで転倒した後は総合2位バニャイアと12ポイント差になったが、日曜決勝後は21ポイント差となった。
★決勝後のマルティン選手が、スペイン『Dazn』のインタビューで次のように話した。
【今回の決勝については?】
「今日はレース完走自体が好結果ですよね…終盤はアコスタが猛スピードで走ってたんで、『優勝できるチャンスがあるんだから、あいつは諦めないだろうなぁ…リスク冒しまくりで来るぞ…』なんて思ってました。
それで、かなり高リズムで走ることにしたんです。」
【総合順位では、2位バニャイア選手と21ポイント差になったが…】
「去年のこともあるんで(※決勝で首位走行中に転倒した)、楽勝って感じではなかったです。
実際、なんか去年の亡霊みたいなのが頭にチラついて…でも、失敗から学ぶってことが重要だから。
家族や応援してくれた皆さんに感謝します…今日は本当に格別でした。」
【亡霊と言うのは…?】
「(転倒した地点を)通る度に、気持ちを鎮めて行こうって思って…。
(後ろから)アコスタのエンジン音が聞こえて来て…その辺りの地点で追いついてきたもんだから、自分で自分に『ここは何とか通り抜けて、プッシュは走りやすい地点でしろ』って言い聞かせて…実際、そうしてました。」
【今回は総合首位を固持でき…】
「重要なのは油断をせず、安心しきらないこと…安心しきるとミスしてしまうんだから。
油断せず、緊張感を維持して走るには、色々なバランスをきちんと取ることなんですよね。色々なものが積み重なって、100%の力を発揮できるんだから。
ペッコ(バニャイア)とは、最後の最後まで良い戦いをやっていけると思うんですよ…あと、エネア(バスティアニーニ)やマルク(マルケス)ともね。
最後はどう言う展開になるものか…。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
昨日のスプリントの追い上げで、何か覚醒したのかな。
今季はマルティンに戴冠して貰いたい。この苦労がアプリリアに行っても必ず生かされる。それとドカに対しての皮肉を込めた餞別にもなる。
来季は悔しい気持ちを持つバニャとタイトルを目指すマルケスとの一騎打ちにも繋がり、各メーカーに分散したドカで成長した若手達がどこまで引っ掻き回せるか!?こんなドラマを来季見たい。
ホルへはスタートが上手いんで、それが強みになってる。
一方で、ペッコはこのところ失敗続きで、イラついているだろうな。スプリントの結果にリベンジできたのは大きかった。この調子で頑張ってほしい。
和訳が稲川淳二で再生されました